近年、YouTuberを目指す人が急増しており、その人気は年々高まりを見せています。
スマートフォンの普及により、動画制作のハードルは大きく下がり、誰でも気軽に発信できる時代になりました。
YouTubeは趣味として楽しむだけでなく、チャンネルの成長により広告収入や企業案件といった収益化のチャンスも広がっています。
今から始めても遅くはありません。このコラムでは、”YouTube はじめ方”を初心者向けにステップ形式でわかりやすく解説していきます。
ステップ1.YouTubeを始める前に決めるべきこと
配信ジャンルを決めよう
まずは、どんな内容の動画を配信するかを決めることが重要です。
ジャンルを決めることで、ターゲット視聴者が明確になり、動画の方向性や企画も立てやすくなります。
また、自分が得意な分野や興味があるジャンルを選ぶことで、モチベーションを維持しやすく、長期的に続けるためにも役立ちます。
- ゲーム実況:プレイ中のゲームを実況・解説するスタイル。人気ゲームや話題作を扱うと注目を集めやすい。
- 商品レビュー:購入した商品を実際に使って感想を紹介。ガジェットや日用品、美容品などジャンルは多様。
- 日常のVlog:日々の出来事や旅行、趣味の様子を動画にまとめるスタイル。視聴者との距離が近くなりやすい。
- 教育・解説系(歴史、英語など):専門知識や勉強法などを分かりやすく解説。ニッチなテーマでも需要あり。
- エンタメ(チャレンジ動画、ネタ系):面白い企画や挑戦を行い、視聴者を楽しませることに特化したジャンル。
自分が楽しめて、続けられそうなジャンルを選ぶのが成功のポイントです。
ターゲットを意識する
動画を見る人=”ターゲット”を明確にしましょう。
たとえば「中学生向けの英語解説」や「30代ママ向けの育児情報」など、対象がはっきりすると企画の内容や言葉の選び方も自然と定まり、視聴者の心に届きやすくなります。
自分の好きなことだけを発信するのも悪くありませんが、視聴者のニーズを無視してしまうと再生されにくくなり、チャンネルの成長が難しくなることもあります。
自分の興味と視聴者の求める情報の重なる部分を見つけることが成功のカギです。
目的を明確にする
YouTubeを始める理由を明確にすることは非常に重要です。
目的がはっきりしていないと、動画の方向性がぶれてしまい、継続が難しくなる可能性があります。
たとえば、趣味として楽しみたいのか、副業収入を得たいのか、あるいは将来フリーランスやインフルエンサーとして活動したいのかによって、投稿頻度・内容・クオリティの基準も変わってきます。
目的を決めるときは、「なぜ自分は発信したいのか」「半年後にどうなっていたいか」など、自分自身に問いかけてみるのがコツです。
ステップ2.必要な機材・環境をそろえる
スマホから始めるべき理由
初心者にとって、YouTubeはスマートフォンから始めるのが最も効率的です。スマホには高性能なカメラ・マイクが標準搭載されており、無料の編集アプリも豊富にそろっています。特にiPhone(11以降)や、Pixel、Galaxy、Xperiaなどの最新Android端末であれば、フルHD〜4K画質の撮影が可能で、音質も十分クリアです。
また、スマホなら撮影・編集・アップロードまですべて一台で完結でき、操作も直感的。パソコンや一眼レフを使うよりも手軽で、継続しやすいのが大きなメリットです。
初心者におすすめの機材
- マイク(クリアな音声に)
- 照明(室内での顔映り改善。リングライトがあるとベター)
- 三脚(安定した撮影)
最低限の機材をそろえるだけでも、動画のクオリティはぐっと上がります。
なお、照明は部屋の天井ライトだけでも可能ですが、リングライトを使用すると顔が明るく映え、印象が大きく変わります。まずは無理のない範囲で始めて、必要に応じて少しずつ機材をそろえていくのがおすすめです。
ステップ3:動画を撮影してみよう
撮影のコツ
- 冒頭で「今日のテーマ」を伝える:動画の冒頭でテーマを明確に伝えることで、視聴者が内容を理解しやすくなり、離脱を防ぐ効果があります。
- 明るい場所、静かな環境を選ぶ:画質や音質は視聴者の印象に大きく影響します。自然光の入る場所や静かな部屋で撮影することで、見やすく聞き取りやすい動画になります。
- 表情と声のトーンを意識する:画面越しでも伝わるように、笑顔やハキハキとした声を心がけると好印象を与えられます。特に初心者は緊張しやすいため、ゆっくり・明るく話す意識を持ちましょう。
動画は「まず1本撮ること」が何より大事。最初から完璧を目指す必要はありません。改善は撮る中で自然とできるようになります。
ステップ4:動画を編集してみよう
初心者向けの無料編集アプリ
- CapCut(スマホ/PC対応・直感的操作)
- iMovie(Appleユーザー向け)
- VN(スマホに強い無料ソフト)
編集では、以下のポイントを押さえるだけでも視聴者にとって見やすい動画になります。
- 無駄な部分のカット:言い間違いや沈黙、繰り返しなどを省くことでテンポが良くなり、最後まで視聴されやすくなります。
- BGMを加える:軽やかな音楽を背景に流すことで、動画全体の雰囲気が明るくなり、視聴者の集中力を高める効果があります。ただし、音量は小さめに設定し、話の邪魔にならないように注意しましょう。
- テロップで情報を補足:話している内容に文字を添えることで、聞き取りづらい部分の補完や要点の強調ができ、理解度が高まります。特にスマホ視聴が多い今、テロップは非常に効果的です。
ステップ4:YouTubeチャンネルを作成&動画を投稿
チャンネル開設手順
- Googleアカウントを作成・ログイン
- YouTubeトップ右上のアイコンをクリック
- 「チャンネルを作成」を選択
初投稿で意識すること
タイトルに内容が分かるキーワードを入れる
タイトルは動画の顔とも言える重要な要素です。視聴者が検索で見つけやすくなるよう、動画のテーマや内容を表すキーワードをしっかり盛り込みましょう。たとえば「初心者向けVlog編集講座」など、誰に向けた動画なのかが一目でわかるようにします。
サムネイル画像は見やすくキャッチーに
サムネイルはクリック率を左右する大きな要因です。明るい色使いや大きめの文字を使い、内容を端的に伝えるデザインにしましょう。顔を出して表情を見せることで親近感を与えるのも効果的です。
概要欄に動画の補足やSNSリンクを記載
概要欄は視聴者との接点を増やすチャンスです。動画の補足情報や関連リンク、自身のSNSや他の動画のリンクを記載することで、視聴者の理解を深めたり、フォロワーを増やす導線になります。SEO効果も期待できるため、しっかり書き込むのがポイントです。
ステップ5:継続してチャンネルを成長させるコツ
最初は再生数が少なくても気にしない
YouTubeを始めたばかりの頃は、再生回数が伸びなくても落ち込まなくて大丈夫です。
誰でも最初はゼロからのスタート。大切なのは、継続して発信し続けることです。
続けていくうちに少しずつコツがつかめてきて、視聴者にも少しずつ届くようになります。
投稿頻度を決めよう
「毎日投稿しなきゃ」と思う必要はありません。週に1本、あるいは2週間に1本でも、自分のペースで無理なく続けることが一番大切です。
継続することで、視聴者があなたのチャンネルに安心感を持ち、徐々にファンが増えていきます。スケジュールを決めておくと、自分自身のモチベーション維持にもつながりますよ。
コメントを活用しよう
動画に寄せられたコメントは、貴重な視聴者の声です。質問に答えたり「ありがとう」の気持ちを伝えたりするだけでも、視聴者との距離が縮まり、信頼関係が築けます。
あなたの動画を見てくれる人とのつながりを大切にすることで、リピーターやチャンネル登録者の増加にもつながっていきます。
これからYouTuberを始める人によくある質問(FAQ)
Q. 顔出しは必要?
結論として、顔出しは必須ではありません。実際に声のみ・手元のみ・アバターなどを使った人気YouTuberも多数います。
顔出しをしないことでプライバシーを守れるメリットもあり、顔出しに抵抗がある方は無理にする必要はありません。
大事なのは「伝え方」であり、表現次第で視聴者に十分に魅力を届けることができます。
Q. 無料で始められる?
はい、スマホ1台あれば完全無料でYouTubeは始められます。撮影・編集・投稿までスマホ1台で完結できるうえ、無料の編集アプリ(CapCut、iMovieなど)も充実しています。
最初は機材にお金をかけるよりも、コンテンツ作りに集中する方が継続にもつながります。まずは「やってみる」ことが何より大切です。
Q. 著作権は大丈夫?
結論として、著作権には十分な注意が必要です。音楽・画像・映像など、他人が作成した素材を無断で使うと、動画が削除されたり、チャンネルが警告を受けたりする可能性があります。YouTubeのオーディオライブラリやフリー素材サイトから、使用許可のある素材を使うことで安全に動画制作ができます。
Q. 収益化の条件は?
収益化には、登録者1,000人と過去12か月間の総再生時間が4,000時間以上という条件を満たす必要があります。
これはYouTubeパートナープログラムに参加するための基準です。達成までに時間はかかりますが、地道に発信を続け、視聴者の支持を得ることで誰でも到達可能な目標です。
まずは一歩を踏み出そう
YouTubeのはじめ方に悩んでいるなら、まずは動画1本を撮ってみることから始めてみましょう。機材がなくても、知識がなくても、あなたのアイデア次第で可能性は無限大です。
始めるのに「遅すぎる」ことはありません。あなたの第一歩を、YouTubeで踏み出してみませんか?