「働き方改革」の影響から、副業を認める会社が増える中、副業に対する社会の関心も高まりつつあります。
これまでは「会社に禁止されている」「時間がない」などの理由から副業を諦めていた人も、自分の生活リズムに合った副業を探すようになってきています。
副業にはパソコン1台あれば手軽に始められるものから、本業と同等以上の収入を見込めるものまでさまざまな種類があります。ここでは、副業を始めるメリット、さらには副業としておすすめの仕事を紹介します。

おすすめの仕事を具体的に紹介する前に、まず副業を始めるメリットを紹介しましょう。
まず、当然ながら収入を増やせるのは大きなメリットです。家計を助け、公共料金やローンの負担を軽減したり、旅行などのレジャーに使う費用を増やせたりします。

また、スキルを要求される仕事や本業と関係のある仕事を副業にすると、将来のキャリアアップにつながることもあります。スキル重視の仕事としては「ライティング」「翻訳、本業につながる仕事としては「IT系で働く人にとってのWeb制作」などが挙げられるでしょう。

ただし、いくらメリットがあるからといって、副業に時間を取られすぎると本業への影響が生じます。副業を選ぶ際には、本業を大切にしながら負担にならず続けられる仕事にするといいでしょう。自分の「現在のスキル」や「副業に割く時間」、「やりたいこと」を考えると、具体的な副業の職種が見えてきます。以下、おすすめの副業を詳しく取り上げていきます。


スキルがあまり求められず、手軽に挑戦できる副業としては「アンケートモニター」「フリマアプリ」「せどり」「データ入力」の4つが代表例です。

アンケートモニター

アンケートモニターは、特定のサイトで簡単なアンケートに答えるだけで換金可能なポイントを稼げる仕事です。体力も集中力も要さないうえ、空き時間で簡単にできるのがメリットです。ただし、単価が数円程度と安いので、「暇があればサイトを開く」などの習慣をつけて、効率よくポイントを増やしましょう。

フリマアプリ

フリマアプリはいつでもどこでも、不要になったグッズを売りに出せる便利なアプリです。拘束時間が発生しないのがおすすめのポイントですが、「必ず収入を得られる」保証がありません。宣伝文句などを工夫し、販売品が魅力的に見えるよう工夫しましょう。

せどり

せどりは、ある品物を売買する際、仲介して手数料をもらう仕事です。「売り手」に「買い手」を紹介するだけなので、商品知識は求められません。そのかわり、両者の間にトラブルがあったら巻き込まれる恐れがあるため、信頼できる相手と取引をしましょう。

データ入力

データ入力は、指定された数字や単語を指定されたフォームに打ち込んでいく作業です。自分で内容を考える必要がないので、文章力は不要です。パソコンやスマホさえあればどこでも作業できるのも魅力といえます。ただし、1件あたりの単価が安いので、時間があるときにまとめて仕事をするなど、効率よく作業できる方法を考えましょう。


「広告系」は人気のネット系副業であり、広告収入を稼ぐことを目的とする仕事として注目を集めています。中でも、「アフィリエイト」「アドセンス」の2つは知名度が高い仕事といえるでしょう。

アフィリエイト

アフィリエイトはブログなどで閲覧者を集め、自分のサイトを経て特定の商品を購入してもらうシステムです。もしも、自分のブログを読んで購入者が現れた場合、売上の一部が入ってくるようになっています。

報酬は企業によるものの「5~20パーセント」が目安です。つまり、「10パーセント」の契約で「1万円」の商品が売れたら、アフィリエイト収入は1件あたり1000円です。ファンの多いブログを運営している人、あるいは文章力に自信がある人にはおすすめの副業でしょう。

ただし、「面白いブログが必ずしもお金になる」わけではなく、「稼げる記事内容」をつかむまでに時間がかかりがちです。アクセス解析をこまめに行い、「閲覧者をひきつける」文章を研究し続けましょう。

Googleアドセンス

Googleアドセンスは自分のブログ、Webサイトに広告を貼り付けて収入を得る方法です。広告収入は広告のクリック数に応じて支払われるため、人気サイトになればなるほど、収入は高くなります。

アフィリエイトと同じく文章力に自信がある人にはおすすめですが、アドセンスに重きを置くがあまり、過激な内容ばかり執筆してしまうと「炎上」を招くリスクもあります。炎上サイトは世間からの信用を失う傾向があるので、閲覧者の心理を考えながら健全な運営を心がけましょう。


自分の趣味やスキルを活かせる副業として、「Webライティング」「Web制作」「翻訳」「写真/イラスト販売」「ハンドメイド作品販売」の5つが挙げられます。

Webライティング

Webライティングはクラウドソーシングの登場により、一般化しつつある仕事です。1字あたり1円未満の案件から、5円以上の案件まで、ライターの能力・経験に応じて執筆記事を選べます。ライティングだけで月収20万円以上稼いでいる人も多く、集中して文章をたくさん書ける人にはおすすめです。
ただし、医療系、健康系などの記事では間違った内容がトラブルを生むこともあり、「情報のリサーチ力」も身につけるようにしましょう。

Web制作

Web制作は、ホームページや特設サイトなどを手がける仕事です。専門性が高く、センスも問われる仕事なので、企業相手だと1件あたり数十万円の報酬を得られることも珍しくありません。そのかわり、納期に厳しく、運用開始後のフォローアップを求められることもあります。副業に十分な時間を割ける人にはおすすめです。

翻訳

翻訳をクラウドソーシングによって発注するケースも増えてきました。書籍からビジネス文書まで、グローバル社会では安定した供給量が見込める仕事です。語学力のある人は、申し込んでみるといいでしょう。
ただし、報酬の形態としては「1字ごと」「1案件ごと」など、基準にばらつきがあります。翻訳した書籍が刊行された場合、印税が発生するかどうかも出版社によるため、条件はよく吟味してから引き受けましょう。

写真/イラスト販売、ハンドメイド作品販売

写真/イラスト販売、ハンドメイド作品販売は、スキルやセンスを存分に活かせる副業といえるでしょう。専門サイトも多いものの、販売サイトまで自分で管理すれば、手数料をとられることもなくなります。人気が出てブランド化すれば、月収数十万円も夢ではありません。
ただし、同様の仕事をしているライバルが多いため、突出した存在になるには宣伝力が大切です。ただ商品を作って売るだけでなく、SNSやフライヤーなどを利用して、発信力も身につけましょう。


いまだに副業禁止の会社は少なくありませんが、「投資」については特に制限なく行えます。投資は基本的にハイリスク・ハイリターンの副業ではあるものの、成功したときの利益が大きいのは魅力です。具体例として、「株式投資」「FX投資」「不動産投資」の3つがあります。

株式投資

株式投資は手軽に始められるうえ、経営知識など社会人としての経験を応用できるのもメリットです。ただし、よほどの高騰があったり、大量の株を持っていたりしないと収入が増えません。それなりの資金は必要だと覚悟しておきましょう。

FX投資

FX投資は、為替レートを利用して資金を増やしていく投資です。「レバレッジ」という仕組みを利用すれば、手元に少額しかなくても多額の取引ができますが、そのぶんハイリスク・ハイリターンです。

不動産投資

不動産投資は、保有した不動産を第三者に貸し出し、家賃収入を得ることで利益を得る投資です。不動産自体の売買で売却益を得ることもできますが、多額の資金が必要なためサラリーマンの副業としてはあまり現実的ではありません。
他にはREIT(リート)と呼ばれる不動産投資信託という方法もあります。株の投資信託と同様に、不動産運用のプロへ投資することで運用益を得る方法です。

副業で成功するためには自分に合った仕事を見つけることが大事です。「スキル」「経験」などを振り返りながら、ストレスなくこなせる副業を探しましょう。ぴったりの副業が見つかると、効率よく収入を増やしていけるでしょう。