2016年はVR元年と呼ばれていました。Oculus RiftやPlayStation(R)VRといったハイエンド機から、ハコスコのような手軽なVRデバイスと様々なヘッドマウントディスプレイ(以下:HMD)が登場し、VRに関するハード面が花盛りとなっています。

ちなみに、クリエイティブビレッジを運営しているクリーク・アンド・リバー社もVRには関わりが深く、現在、VR分野の子会社「株式会社VR Japan」が中国のアイデアレンズ社製品の日本における独占販売やマーケティング、プラットフォームの運営管理を行っております。

そんな盛り上がりがあるVR領域。ハード面が出揃い始めた次の年である2017年は、VRソフト元年だったと言えます。ソフトを作るためにはクリエイターの力が必要です。2017年のVR領域は、クリエイターが活躍できるフィールドがかなり広がりました。

2018年1月上旬時点で、クリエイティブビレッジにはVRに関わる求人がいくつか掲載されています。今、VRに関わる仕事に就くためには、どのようなスキルセットやマインドセットが必要か、主な職種からピックアップしまとめました。

スキルを活かしてVR領域で活躍したいという方はスカウトサービスが便利です。

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VR求人に記載されているスキルセットやマインドセット

※2018年1月時点

ゲーム領域の3DCGデザイナー

・職務内容
Oculus Rift、HTC Vive、PlayStation(R)VRをプラットフォームとしたゲーム領域で3DCGデザイナーのニーズがあります。今までのゲーム制作経験で培ったモデリング、モーション、エフェクト、キャラクター、背景、アイテムなどの得意な領域を中心に幅広く担当していきます。

・業務経験
Mayaや3ds Maxを使用した3DCG制作実務経験1~2年以上が選考で求められます。これはVRに限らず3DCGデザイナーの求人で一般的と言えます。これから発展していく領域ということもあり、VRに関する実務経験を必須にしている企業は現時点では少数派です。

VRだけでなく、ARやMRなどの仮想・拡張現実に関する最先端コンテンツに対して強い興味を持ち続けていることが必須です。

歓迎するスキルセットとしては、UnityやUnreal Engine等を用いたゲーム開発経験、キャラモデリング作業経験、アニメーション制作経験などが挙げられます。

VR領域の3DCGデザイナーになるには、ゲーム領域の3DCGデザイナーとしてのスキルや経験が根底にあり、VRなどの最先端コンテンツへの熱い想いが必要と言えます。

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ゲーム領域のエンジニア

・職務内容
大きく分けて「サーバーサイド」と「クライアントサイド」に分けられています。VR固有のスキルはありませんが新しい領域のため、今まで培ってきたゲームエンジニアとしてのスキルを駆使した広範囲の知識が役に立ちます。

-サーバーサイド
昨今のゲーム開発とほぼ同じ職務内容です。代表的な職務としてデータベースの設計や、サーバー構成、通信システムの設計、通信エンジンの設計・開発などがあります。

-クライアントサイド
PlayStation(R)VR、HTC Vive、 Oculus Rift等をプラットフォームとし、C♯、C++、Objective-C、Javaなどの言語を使って開発をしていきます。ゲームエンジンとしてUnityやUnreal Engine等を使うことが多いようです。こちらも昨今のゲーム開発におけるスキルセットと差はありません。

・業務経験群
-サーバーサイド
PHPなどの言語を使ったサーバーサイドの開発経験が必須です。ゲームだけではなくWebアプリケーションでも業務経験としては問題ないようです。他にはMySQL、KVSに関する運用経験、知識、ソケット通信のアプリケーションの開発経験などが必須となります。

他には、Node.js(R)を用いたPVPサーバーの開発、AWSを用いたシステムの開発・運用経験、大規模トラフィックに耐えうるシステムの構築経験、アルゴリズムに関する知識を持ち合わせているのが歓迎されます。

-クライアントサイド
現代ゲームエンジン技術、プログラミング技術(C/C++/C#)、3D数学の知識と開発経験が必要です。ゲーム好きであることはもちろんのこと、クリエイティブ思考が高く、既にVR機器を所有し率先して体験する姿勢も大事です。

他にはPS4、Xbox One、PCなどのハイエンドプラットフォームにおけるグラフィックス領域の開発経験があると有利でしょう。

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ゲームプロデューサー/ディレクター

ハイエンド3Dゲームの企画、開発の経験に加え、コントローラー・キーボード・マウス以外の入力デバイスによるゲーム企画経験が役に立ちます。

なお、現段階ではVRに特化したゲームプロデューサー、ディレクターは多くいないため、これからロールモデルが確立されていくと思われます。

映像・番組制作プロデューサー/ディレクター/クリエイター

お店や会場に足を運ぶ疑似体験や、360度を前提とした動画コンテンツという領域で映像や番組制作のプロデューサーやディレクターが求められています。

今までディスプレイやプロジェクターに平面で見せることしかできなかった映像が、HMDをつけることによって360度の表現となり、企画のアプローチや制作手法に今まで以上の広がりが生まれます。

新しい動画手法に興味を持ち、新しいアイデアやチャレンジするマインドが映像・番組制作プロデューサーやディレクターに求められます。

事前にVRデバイスの種類や撮影に必要な機材や編集手法を知っており、VR映像コンテンツを作ったことがある人は優遇されます。

映像クリエイターの場合はAfterEffects、PremierePro、FinalCutといった映像編集に欠かせないツールに加え、AutopanoといったVR映像制作ツールを使えることが必須となります。

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VR特有のスキルではなくマインドが大事な時期

VRは出始めたばかりの領域です。そのためノウハウは少なく、VRに関わるクリエイターたちが、みな試行錯誤している段階です。もちろん、クリエイターやエンジニアとしての経験がない、いわゆる未経験の状態でVRに関する仕事に就くのは難しいのは現実としてあります。

ただ、VRの業務経験がなくても3DCGや映像制作のスキルがあれば先端技術分野と呼ばれ注目されているVR領域の仕事に就く事が今の段階では可能です。VRクリエイターとしての第一人者になれるかもしれません。

これが数年経ち、ノウハウや制作モデルが確立してきたら、VRの業務経験がある人だけが市場で求められる、そんな門戸が狭い領域になるかもしれません。

クリーク・アンド・リバー社ではVR領域の転職スカウトサービス登録を行っています。機会があれば転職したいと考えている方にはオススメです。

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