NHNテコラス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:白倉章照)は、アマゾン ウェブ サービス(AWS)と日本国内の中堅・中小企業向けにAWSの導入・活用を推進する新たな戦略的協業契約を締結した。この契約は、AWSが2025年より世界規模で展開する「Small Business Acceleration Initiative(SBAI)」の一環であり、NHNテコラスは日本企業として数少ないSBAIパートナーの一社に選ばれた。
同社は2024年にもAWSジャパンと国内企業のAWS活用促進に向けた複数年の協業契約を締結しており、今回の選出は過去の実績が高く評価された結果である。今後は新たな戦略的連携を通じて、より幅広い企業に対する支援体制を強化し、AWS活用の拡大と促進を図る。
NHNテコラスは、自社のAWS総合支援サービス「C-Chorus(シーコラス)」を軸に、中堅・中小企業向けに五つの重点支援領域を掲げる。まず、AWSプレミアティアサービスパートナーおよび移行コンピテンシーの認定を活かし、クラウド移行支援を通じてITインフラの最適化と事業変革を支援する。これは、データセンターやレンタルサーバー事業を展開する全国の企業への支援も含まれる。
次に、AWS MSSPおよびセキュリティコンピテンシーの認定に基づき、統合管理プランや24時間365日のセキュリティ運用サービスを提供し、クラウド導入時のセキュリティ強化とガバナンスの確保を支える。
さらに、データ分析スターターパックの提供やAmazon Bedrockを活用した生成AI導入支援により、コストを抑えた業務変革の推進を可能にする。中堅・中小企業にとって参入障壁となる分析基盤の構築や生成AIの活用を、専門的な技術支援によってサポートする。
第四に、独立系ソフトウェアベンダ(ISV)に対しては、AWSによるSaaSビジネス展開支援やAWS Marketplaceを通じた国内外への販路拡大、さらにCPPO(Channel Partner Private Offers)を活用した共同販売の促進を図る。
最後に、全国の中堅SI企業・IT事業者との連携を通じて、これらの支援をより大規模かつ迅速に展開する。現在までに全国500社を超えるパートナーと協業契約を締結しており、今後はその規模を1,000社まで拡大することを計画している。
NHNテコラスの「C-Chorus」は、「AWSの素晴らしさはそのままに、コスト削減と利便性向上という付加価値を」というコンセプトに基づき、技術コンサルティングからマネージドサービス、生成AI・データ分析のプロフェッショナルサービスに至るまで、総合的なAWS支援を提供している。2025年7月時点で累計6,800件以上の契約実績を持ち、AWSからも最上位パートナーとして認定されている。
今回の協業強化により、NHNテコラスは日本国内における中堅・中小企業のクラウド導入とDX推進をさらに後押しする体制を整えることとなった。



