屋外広告を手がける株式会社ヒット(東京都中央区、代表取締役社長:深井英樹)は、女子美術大学と共同で、学生による映像作品を渋谷駅前の大型デジタルサイネージで放映する企画『女子美×ヒットビジョン コラボレーション展』を、2025年8月4日から31日までの4週間にわたり開催する。
この企画では、ヒットが運営する「シブハチヒットビジョン」と「シンクロ7シブヤヒットビジョン」という2つの大型デジタルボードを活用し、女子美術大学の学生13名が制作した映像作品が8面同時に放映される。参加するのは、アート・デザイン表現学科のメディア表現領域およびヒーリング表現領域に在籍する3年生9名と大学院生4名で、作品は授業の一環として制作された。
ヒットは、屋外広告分野で“肉眼3D”と呼ばれる最新技術を取り入れたDOOH(デジタル屋外広告)のクリエイティブ制作に注力しており、今年2月には国際的なアーティストの作品を渋谷で紹介する『THIS IS MOTION DESIGN』を実施するなど、広告媒体を創作の場として活用してきた。今回の取り組みも、若手クリエイターに屋外広告の魅力と可能性を伝え、未来の表現者を育てることを目的としている。
映像制作にあたり、学生たちは実際に渋谷の街を訪れて観察を重ね、通行人の目を引く映像表現について実験・検証を行ったという。女子美術大学で本プロジェクトを担当した黒澤幸代助教、重田佑介講師、山口レイコ教授は「都市の中心に設置された大型広告という舞台で自身の作品が放映されることに、学生たちは大きな期待と喜びを抱いていた。渋谷を歩く人々の視線を集めることを意識して制作した作品が、見る人の心に残るものであれば嬉しい」とコメントしている。
女子美術大学は、1900年創立の日本で最も歴史のある女性のための美術大学であり、「芸術による女性の自立」を掲げながら多くの人材を輩出してきた。今回のコラボレーションは、同大学の理念とヒットの先進的な広告事業とが交差する、新たな産学連携の試みといえる。




