株式会社エクシーズ(福岡市博多区、代表取締役社長:小林慶一)は、米国Looking Glass Factoryが開発した最新型の裸眼立体視ディスプレイ「Looking Glass 27” Light Field Display」の日本国内での展開を発表した。本製品は、PCを使用せずにiPad Pro(M4)から直接出力が可能な点に加え、5Kの高精細表示と最大100視差の同時投影を実現する先進的なライトフィールド技術を搭載しており、2025年6月より順次出荷を開始する予定である。
このディスプレイは、27インチサイズの大型画面を採用し、複数人が同時に裸眼で立体映像を体験できる構造となっている。最大100の視差を同時に表示できるため、見る角度に応じて映像が立体的に変化し、仮想的な奥行きは約40センチメートルにも及ぶ。これにより、まるで映像がその場に存在しているかのような臨場感を体験することができる。
解像度は横型(Landscape)で5120×2880ピクセル、縦型(Portrait)で2880×5120ピクセルの5K表示を誇り、視覚的なリアリティに優れている。また、本体は厚さ48ミリメートル、重量は約10.8キログラムと薄型軽量で、壁掛けにも卓上設置にも対応可能な柔軟な設計となっている。
運用面でも利便性が高く、iPad ProとUSB-Cで接続するだけで即座に立体映像を出力できるため、PCレスでの運用が可能である。これにより、展示会や営業プレゼンテーションでは設営の手間なくその場で立体資料を提示でき、教育現場やセミナーでは机上に設置して複数人での視聴を通じて空間理解を促進する。医療やカンファレンスの現場では、3D画像をそのまま説明に使用できるため、PC操作の手間が不要となる。さらに、大型のサイネージを設置するスペースが確保しにくい小規模店舗や受付カウンターでも、対面での接客に適したサイズ感で効果を発揮する。
エクシーズは、Looking Glassシリーズの日本国内における正規セールスパートナーとして、製品の導入支援から技術サポート、さらには対応ソフトウェアの自社開発を通じたコンテンツ制作・運用までを一貫して手がけている。現在は「Looking Glass Go」や「Looking Glass 16インチモデル(横型・縦型)」、「Looking Glass 32インチモデル」、そして「Looking Glass 65インチモデル」なども取り扱っており、ラインアップを拡充しながら多様なニーズに応えている。
開発元のLooking Glass Factoryは、米ニューヨーク州ブルックリンと香港に拠点を置く企業であり、ヘッドセット不要の空間視覚体験を可能とする技術の開発に注力している。特許を取得したホログラフィックハードウェアとAI対応のソフトウェア群を通じて、人々のコミュニケーション、コラボレーション、そして思い出の共有方法に新たな可能性をもたらしている。
エクシーズは今後も、こうした先端技術を活用した製品の提供を通じて、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援し、視覚表現の革新に寄与していく考えである。製品の予約や詳細に関しては、エクシーズの公式問い合わせフォームを通じて確認可能である。