6月29日(水)~7月1日(金)、東京ビッグサイトで開催された「第2回先端コンテンツ技術展」のクリーク・アンド・リバー社(C&R社)ブースを取材しました。そのレポートをお届けします。
■先端コンテンツ技術展の盛り上がり
今年の「コンテンツ東京2016」ではAI(人工知能)や制作関連製品を紹介するイベントも同時開催されていましたが、人の密集度は「先端コンテンツ技術展」が一番に感じました。昨年第1回開催時にもVR分野として格闘ゲームなどが出展されていましたが、今年はVRのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などハード面が様々登場してきたこともあってか、ゲーム以外のコンテンツも一気に増えた印象です。
■C&R社ブースでは体験順番待ちが
先日の新製品発表会で295gの「IDEALENS K2」に初めて触れた後、某VRゲーム施設で別のVRを体験しましたが、倍以上の重量でずっしりと重たく、途中でかなり疲れてしまって、没入感が損なわれました。「やはり軽い」。これからHMDを選ぶならば、重量はかなり重要な要素となるはずです。
■担当の方とのやりとりで・・・
また、この日私が16時に伺った時点でブース来場者は150名を超えていて、メーカーの方、映像制作会社の方、企業のプロモーション担当、ゲームマニアなど様々な方が訪れているようでした。映像コンテンツをどのようにアップするのかや、日本での販売価格や販売予定など熱心に聞いている様子でした。
■イベント会場を後にしながら
C&R社が出展していた「IDEALENS」に、その派手さはありません。
ただ、消費者目線で個人で楽しむVR。近い将来やってくる1人1台のVR時代を予感させたのはC&R社のブースでした。豪華な機材で楽しむVRは、やはりゲームセンターやイベントで使用される非日常を楽しむものだと感じられたからです。
VRでは今後ゲームはもちろん、不動産や建築、教育や医療、福祉の分野など社会のあらゆる場面にまで広がるでしょう。そうなると「IDEALENS」のような、消費者が使いやすい高性能のBtoC製品が世界中で一番求められるはずです。
派手さはないが他のVRとは一線を画すVR。つまり日常社会に溶け込むVRマシーンが「IDEALENS」なのだと思います。C&R社のブースで体験したことは、2、3年後には当たり前の光景になっているのかもしれません。
(2016年7月4日 文:Progre_t)