プリズムゲート株式会社代表取締役の芝田弘美氏が、2026年6月29日に著書『今すぐできるLLMO・AIO[AI最適化]実践テクニック100』(秀和システム新社)を発売した。乱立するLLMO対策業者の実態に警鐘を鳴らし、中小企業が不利益を被らないための本質的な対策を100のテクニックにまとめた一冊だ。

LLMOとは、ChatGPTなどの生成AIに自社を正しく認識・引用してもらうための最適化対策を指す。この言葉が広まってまだ約1年であり、実証データが乏しく習熟した専門家はごく少数だ。その空白に業者が次々と参入し、玉石混淆の状態が生まれている。

芝田氏が特に問題視するのが「AIの学習データは英語が中心だから、英語サイトを作りましょう」という提案だ。日本のユーザーは日本語でAIに質問し、AIは日本語のサイトを読み込んで回答する。つまりAIに引用されるかどうかを左右するのは言語ではなく、誰に・何を・どんな実績で提供するのかが具体的に書かれているかどうかだという。

芝田氏はかつてのSEO対策ブームで、高額な費用の末にドメインを失い問い合わせがゼロになった企業の相談を何件も受けてきた経験を持つ。「同じ悲劇をAIの時代に繰り返してはいけない」という思いが、本書執筆の動機となっている。

本書では業者を見極める視点も具体的に示している。「特別なタグで上位に」といった魔法の一手を語る相手は疑うべきであり、御社の業種や実績を具体的に質問してくる業者は信頼できる一方、中身も見ずパッケージを売り込む相手は危険だと指摘する。また、本物の対策は地味なものだとも述べており、「高品質なサービス」より「創業25年・実績1,000件」、「お客様第一」より「24時間対応・平均30分以内に折り返し」のように、数字と具体で書くことでAIにも顧客にも伝わる情報になると解説している。

芝田氏は「正しい知識を、一日でも早く、正しい形で。素人のお客様が、もう不利益を被らないように。立派な肩書きよりも、AIがなぜその会社を選ぶのかを自分の言葉で説明できるか。それが業者を見極めるいちばんの試金石です」とコメントしている。

芝田氏はインターネット黎明期から約30年、累計1,000社以上のコーポレートサイト制作・運営に携わってきた。現在も約100社のWebサイト運営を支援しながら、どのサイトがAIに引用されるのかを日々検証している。

書籍は全国書店およびAmazon、楽天ブックスなどで販売中。価格は2,420円(税込)、256ページ。ISBNは9784798077031。