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青山美智子の最新作『チョコレート・ピース』が、2025年6月26日に株式会社マガジンハウスより発売され、全国の書店で売れ行きを伸ばしている。発売初週の週間ランキング(6月23日〜29日)では、ジュンク堂書店池袋本店や旭屋書店新越谷店、紀伊國屋書店横浜店など複数店舗で1位を獲得し、読者の注目を集めている。

本作は、5年連続で本屋大賞にノミネートされている青山美智子が手がけた短編集で、雑誌「anan」に掲載された12編に書き下ろし12編を加えた全24編から構成される。タイトルの通り、チョコレートにまつわるエピソードを中心に、人々の心にやさしく寄り添う物語が展開される。

読者や書店関係者からは、「甘くてほろ苦い、チョコレートのような物語に心が満たされる」「懐かしさや切なさが胸に響き、読後は穏やかな気持ちになる」といった感想が寄せられている。また、後半に進むにつれて物語がつながり合い、新たな光を放ち始める構成が「まさに青山マジック」とも称されている。

青山は「迷ったり悩んだりしながら年を重ねたことで、ようやく今、この小説を書けた気がします」と語っており、成熟した筆致で描かれる世界観に、多くの読者が共感を寄せている。

著者の青山美智子は愛知県出身、横浜市在住。大学卒業後にシドニーで新聞記者として活動した経験を持ち、帰国後は出版社勤務を経て作家に転身。デビュー作『木曜日にはココアを』を皮切りに数々の文学賞を受賞してきた。『お探し物は図書室まで』は米『TIME』誌による「2023年の必読書100冊」に日本人で唯一選ばれるなど、国内外で高い評価を得ている。

『チョコレート・ピース』は四六変形並製176ページで、税込1,760円。ISBNは978-4-8387-3331-6。読者の日常に、そっと温かな灯をともすような一冊となっている。

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