フォントひとつでブランドの印象は大きく変わる。株式会社誠文堂新光社(東京都文京区)は2025年6月12日(木)、ブランディングにおける文字の力に注目した書籍『デザイナーの文字選び・使いかた』を発売する。

本書は、ロゴ、パッケージ、Webサイトなど、ブランドの第一印象を決定づけるデザインの現場で、トップデザイナーたちがどのように文字を選び、活用しているかを、15組の実例をもとに紹介している。紙媒体だけでなく、Webやスマートフォン、デジタルサイネージなど、多様なメディアでの表現が求められる現在、フォントの選択はますます重要性を増している。何気なく選んだ文字ひとつが、ブランドの世界観を形づくり、見る者に強い印象を与える。そのような「文字の力」にフォーカスし、実践的な視点で掘り下げた一冊となっている。

本書では、目的に応じたフォントの選び方や、ブランドに合わせたオリジナルフォントの設計など、ブランディングに不可欠な視覚的アプローチを丁寧に解説している。デザイナーやアートディレクターが実際に用いた技術や思考法を通じて、説得力あるプレゼン資料の作成にも応用できる知識が得られる内容となっている。

「ブランディングのセンスを磨きたい」「プロのテクニックを学びたい」「クライアントへの提案に深みを持たせたい」といったニーズに応える一冊であり、ブランド構築に関わるすべての人にとって有用なガイドブックといえる。

書籍の仕様はB5判・352ページで、価格は税込4,400円。シリーズ名は「Designer’s Collection」で、編集はデザインに関する知見を持つ『デザインノート』編集部が手がけている。ISBNは978-4-416-52494-7。文字からブランドの価値を高める手法を学びたい人にとって、必読の一冊となりそうだ。