合同会社気づけばは2026年4月6日、同社が運営する国内最大級のゲーミングPC検索サイト「gg」において、2026年3月のゲーミングPC(BTO)相場価格の動向をまとめた月次レポートを公開した。決算期や新生活需要に向けた各社セールの影響を受け、これまで高値で推移してきた相場が下向きに転じたことが明らかになった。
調査は「gg」に掲載されているBTOパソコンの価格データを基に、中央値を算出する方法で行われた。GPUを基準に、エントリー、ミドル、ハイエンドの三つの性能帯に分類し、性能帯別、搭載GPU別、GPUとCPUの構成別という三つの切り口から相場を分析している。
3月の市況を総括すると、2月まで続いていた高値安定の状態から一転し、相場全体が調整局面に入った。とくにミドルクラスとハイエンドクラスでは、月初から中旬にかけては高値圏を維持していたものの、下旬に入ると段階的な値下げが進み、数万円規模で価格が切り下がった。一方、エントリークラスは月半ばに一時的な下落が見られたものの、月末には回復し、全体としては小幅な変動にとどまった。
性能帯別に見ると、エントリークラスの相場価格は3月1日時点の24万1580円から、31日時点では23万9800円となり、下落率は0.7%にとどまった。ミドルクラスは34万3980円から32万8800円へと4.4%下落し、ハイエンドクラスも52万6800円から50万2300円へと4.7%下がった。これまで相場上昇をけん引してきたハイエンド帯が明確に下落へ転じた点について、同社は市場の過熱感が和らぎ始めた兆しだとしている。
また、検索数の多い人気構成では、RX 9070 XTとRyzen 7 9800X3Dを組み合わせたモデルが、月初の48万4800円から月末には38万3700円まで下落し、下落幅は10万円を超えた。大手販売店による高額クーポン配布やメーカーの価格改定が重なったことが要因とみられる。
同社代表の福田貫太氏は、これまで「待っても下がらない」局面が続いていたが、3月はモデルや時期を選べば割安に購入できる環境に変わりつつあると指摘する。今回の値下がりが一時的なものか、4月以降の相場全体の水準低下につながるのかが、今後の注目点となりそうだ。