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北海道札幌市に本社を置くクリプトン・フューチャー・メディア株式会社(代表取締役:伊藤博之)は、2025年7月21日に設立30周年を迎えた。音楽ソフトウェアの開発を中心に、初音ミクをはじめとするバーチャルシンガーの展開で国内外に名を知られる同社は、節目の年にあたり複数の記念施策を実施している。

1995年の創業以来、同社はインターネットの黎明期からその可能性を信じ、地方都市である札幌からグローバルなビジネスを展開してきた。代表の伊藤氏は30周年に寄せたメッセージの中で、「インターネットがインフラとして社会に定着した今、新たな技術がその上に生まれており、AIやブロックチェーンといった技術もいずれ音楽クリエイターに大きな影響を与えるだろう」と語り、創作の未来に対する期待と関心を改めて表明した。

30周年記念施策として、同社が運営するデジタルクリエイター向けストア「SONICWIRE」では、初音ミクをはじめとする歌声合成ソフトウェアが30%オフとなる特別セールを7月31日まで開催中だ。これらのソフトウェアは、クリエイターにとって楽曲制作や表現の幅を広げる重要なツールとして広く支持されている。

また、代表の伊藤氏による新刊『創作のミライ 「初音ミク」が北海道から生まれたわけ』が7月23日に中央公論新社より発売される。本書では、同社の歩みや伊藤氏の思想、そして初音ミク誕生の裏側などが語られており、創作に関わるすべての人へのメッセージが込められている。発売に合わせて、7月29日に北海道大学で、8月11日には大阪・梅田のLateralにて、著者登壇のトーク&サイン会も開催される予定だ。

さらに、ビジネスSNS「Wantedly」では、同社30年の軌跡をたどる特別連載記事が始まっており、第1回は7月21日に公開された。記事では、書籍には収まりきらなかったエピソードや事業の裏側が紹介されている。

クリプトンは今後も、音楽や映像など様々な分野のクリエイターに向けたツールやサービスを提供し続ける「メタクリエイター」として、創作の可能性を広げる挑戦を続けていくという。30年の節目を迎えた今、同社はこれからの未来に向けた新たな一歩を踏み出している。

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