スタートアップ支援を手がける株式会社Third Ecosystem（本社：東京都港区、代表取締役：小宮昌人）は、オーストリアのAI×デザインスタートアップLemiocode（運営会社：Lemio Solutions GmbH & Co KG）の日本展開を全面的に支援することを発表した。今回の提携により、Lemiocodeが持つ独自のAI技術による「デザインQRコード」が日本市場で本格的に導入されることになる。
Lemiocodeは、画像や動画、GIFなどのビジュアル素材をもとに、機能性を維持しながら高いデザイン性を実現するQRコードを生成するAIソリューションを提供している。これまで無機質で画一的だった従来型QRコードの課題を克服し、ブランドの世界観やクリエイティブに調和した「アート」としてのQRコードを実現する技術として注目を集めている。
その応用範囲は広く、商品パッケージや雑誌広告などの販促活動から、駅構内のデジタルサイネージ、名刺、さらには電子チケットや決済アプリなどのリアルタイム連携まで多岐にわたる。実際、Lemiocodeの技術は2025年開催の大阪・関西万博において、オーストリア・パビリオンの公式パートナーとして採用されており、日本における実用性と需要の高さが裏付けられている。
Third Ecosystemは、Lemiocodeの日本市場参入に際し、Go-to-Market戦略の策定から、顧客・パートナー開拓、製品やマーケティング資料のローカライズ、導入プロジェクトの運営支援、さらには資金調達のサポートまでを一気通貫で提供する。海外スタートアップが日本市場で直面しがちな言語や文化、商習慣、規制といった複雑な障壁を乗り越えるため、実績に裏打ちされた包括的な支援体制を整えている。
LemiocodeのCEOであるFlorian Taudes氏は、日本市場について「デザインとテクノロジーの融合を最も高く評価する戦略的市場」と位置づけ、Third Ecosystemとの提携を通じて日本のブランドやクリエイターとの共創に大きな期待を寄せている。一方、Third Ecosystemの小宮代表は「Lemiocodeの技術は顧客体験そのものを再定義する可能性を持つ」と強調し、日本市場における成功を支援する決意を表明した。
AI技術とデザインの融合によって生まれたLemiocodeのデザインQRコードは、これまでのQRコードに対する概念を大きく覆し、マーケティングやブランディングの在り方に新たな変革をもたらす可能性を秘めている。今回の提携により、日本企業とユーザーにとっても、より魅力的で効果的な情報伝達の手段としてのQRコードが身近な存在になることが期待される。
