株式会社宣伝会議(本社:東京都港区)は、2025年6月12日(木)、浜松町コンベンションホールにて「宣伝会議マーケティングサミット」を開催すると発表した。本イベントは、マーケティング分野の最前線で活躍するエグゼクティブが一堂に会し、企業と生活者の接点や体験価値をどのように築くかについて議論を交わす講演型イベントである。
今回の全体テーマは、「これからのビジネスの“北極星”はどこ?~人間中心志向の先にある、マーケティングの進化系」。生成AIをはじめとするテクノロジーが急速に進化する中で、人間を中心に据えた社会や産業の再構築が求められており、マーケティングの在り方もまた大きな転換点を迎えている。このような背景を踏まえ、マーケターやクリエイターたちが、変化する時代の中で“人間中心”の志向をどう実現し、企業活動の指針となる「北極星」を見出すかが大きな論点となる。
イベントは午前と午後に分かれて構成され、午前中には宣伝会議編集部の編集長・副編集長がモデレーターを務め、大手広告・マーケティング企業の実務家による基調対談が実施される。午後にはAからDまで4つの講演会場が設けられ、各会場では実務に即した専門性の高い内容が取り上げられる。
A会場では、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社代表取締役社長兼CEOの髙橋誉則氏と、株式会社U-NEXT取締役COOの本多利彦氏が登壇し、「進化する企業とリブランディング」というテーマで事業拡大期におけるブランドの求心力について語る。
B会場では、「真の“顧客理解”から愛されるクリエイティブは生まれる」と題し、日本マクドナルド株式会社CMOのズナイデン房子氏と、サントリーホールディングス株式会社チーフクリエイティブオフィサーの和田龍夫氏が、広告表現の裏側にある創造の哲学を披露する。
C会場では、キリンホールディングス株式会社と元花王株式会社のマーケターが登壇し、「売るだけのECは時代遅れ?」と題したセッションで、ブランドコミュニケーション手法としてのECの再定義について議論する。
D会場では、「企業の“価値観”が共感を生む時代に。採用に寄与するオウンドメディア活用」をテーマに、クラシコムと丸井グループの広報担当者が、企業文化を伝える手段としてのオウンドメディアの可能性と、その採用活動への影響を実例を交えて紹介する。
イベントは参加無料で、事前登録制となっている。参加希望者多数の場合は抽選となる。マーケティング業界における潮流の変化を読み解くうえで貴重な機会となるこのイベントには、多くの実務家の関心が集まりそうだ。