東急株式会社は5月26日、StoryHub株式会社と連携し、地域コミュニティアプリ「common」に新たな「街のニュース機能」を追加したと発表した。地域住民の投稿やローカルメディア記事などをAIで収集・編集し、ユーザーごとに最適化した地域情報を配信する実証実験を開始した。

「common」は、東急が2021年3月から提供している地域コミュニティアプリ。まちの情報を共有する「投稿機能」、不要品を譲り合う「譲渡機能」、相談ごとを1対1でやり取りできる「相談機能」、地域の魅力的な場所を共有する「スポット機能」の4機能を備えている。東急線沿線を中心に展開しており、2026年3月末時点の累計ダウンロード数は25万件を超え、2025年度のアプリ内コミュニケーション数は100万件に達したという。

今回開始した実証実験では、StoryHubが展開する「StoryHubプラットフォーム」と連携し、AIを活用した地域情報配信モデルを検証する。実験期間は2026年5月26日から10月31日までを予定している。

新たに追加された「街のニュース機能」では、3種類の記事を配信する。1つ目は、アプリ内のユーザー投稿をAIが整理・編集して制作する地域記事。青葉台からあざみ野エリアの飲食店紹介など、住民投稿をもとにした記事を想定している。2つ目は、地域店舗やイベント担当者へのインタビュー内容をAIで編集した記事。3つ目は、ローカルメディアや自治体など約100媒体の記事配信となる。

記事はユーザーの登録エリアや閲覧履歴などをもとに最適化され、1日あたり計10本を表示する。5月26日時点では横浜市青葉区に関する記事を中心に配信し、8月以降は対象エリアを順次拡大する予定としている。

東急は、地域情報が紙媒体や口コミなどを通じて流通するケースが依然多い現状を踏まえ、本実証を通じて「知ってよかった」と感じられる地域情報をデジタル上で届ける仕組みの構築を目指すとしている。また、「まちに出かけたくなる」「地域活動に参加したくなる」きっかけづくりにもつなげたい考えだ。

実証期間中にはユーザーアンケートも実施し、「街のニュース機能」が実際の行動変容につながったかどうかを検証する予定としている。