株式会社The Chain Museumは、同社が運営する東京都墨田区のギャラリー「GALLERY ROOM・A」にて、アーティストの坂本那々莉氏による新作個展「“いつまでも幸せに暮らしました”」を開催する。会期は2026年5月30日から6月28日まで。本展は、坂本氏が海外留学を控えた節目の時期に行われる、国内で最後の個展となる。
2001年生まれの坂本氏は、東京藝術大学大学院に在籍する注目の若手画家である。これまで映画や舞台といったフィクションに登場する女性像を引用し、社会が提示する「幸福」や「愛」のイメージをカラフルかつ演劇的な手法で描いてきた。同氏にとって絵画制作は、理想の自己像を物質としてキャンバスに定着させ、現実を生き抜くための「肯定の装置」としての意味を持つ。
今回の個展では、映画の結末に象徴される「ハッピーエンド」という概念を起点に、さらに内省的な視点を深めた。社会的なパッケージとしての結婚や愛というテーマに対し、作家自身が抱く実感や違和感を投影している。既存の幸福像と、個人が経験する現実との間に生じる距離を見つめ直し、現代における自己の在り方を問いかける内容となっている。
会場は墨田区本所の「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」1階に位置し、開廊時間は8時から23時まで。会期中は無休で、観覧は無料である。出展作品はアート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」限定の販売となり、5月30日午前8時よりエントリー制で受け付ける。作品情報の詳細は、順次公式ページ等で公開される予定である。