AiHUB株式会社は次世代クリエイター発掘・育成AIプラットフォーム「Creators’ Wonderland β版」をローンチした。本社は東京都千代田区にあり、代表取締役は薮崎宏晃である。グローバル市場を視野に入れ、日本独自のエンタメ熱狂を生成AIで継承する狙いだ。
プラットフォームの初機能はAI動画コンテストである。第1弾として、同社CMOのタレント「くりえみ」を素材にした「くりえみAIフィルムコンテスト」を2月24日から開始した。公式IPとクリエイターが共創する場を提供し、新たな創作の聖地を目指す。昨年10月、くりえみが動画生成AI「Sora」を活用した際、世界中から5000本超の動画が投稿された熱狂を、公式スキームで昇華させる。
名称の由来はエンタメ社会学者の中山淳雄氏の著書『クリエイターワンダーランド』である。中山氏は日本でボカロやVTuberなど多様なクリエイターが生まれた現象をワンダーランドと表現した。AiHUBはこの系譜をAI時代に引き継ぎ、クリエイターが才能を証明する場を創出する。実写、アニメ、マンガ、ゲーム、小説、プログラムのジャンルを超え、許諾IPとAI技術で制作から成長まで支援する。
プラットフォームは3つの柱で構成される。AwardsはAI動画コンテストで2月開始した。Academyは学習支援で2026年上半期予定である。StudioはAI制作ツール群で下半期に提供する。肖像権議論が高まる中、権利者許諾のオプトインモデルで創造性を解放し、日本発ソブリンAIを確立する。IPデータを国内保護し、収益を権利者に還元する仕組みだ。
審査員は豪華である。アニメプロデューサーの井上博明氏、東京藝術大学教授の岡本美津子氏、くりえみ氏、デジタルハリウッド客員教授の白井暁彦氏らが名を連ねる。海外からもChroma AwardsプロデューサーのMatty Shimura氏、Yachimat OÜ CEOのyachimat氏、クリエイティブAIディレクターのYves Dalbiez氏が参加した。スポンサーはElevenLabs、Wan、Onoma AIなどのAI企業である。
中山淳雄氏はコメントを寄せた。自身の著書名がプラットフォームに採用されたことを名誉とし、AIアーティスト誕生を願うと述べた。今後、アニメやキャラクターIP中心の第2弾、第3弾を計画する。


