ショートドラマ制作を手がけるnowhere film(ノーウェア フィルム)と、AI開発企業no plan(ノープラン)は、人工知能が脚本を読み込み、最適なロケ地を自動提案するツール「where plan(ウェアプラン)」のβ版を2月13日に公開した。映像制作におけるロケーション選定の効率化を目指す試みである。
このツールは、脚本データをアップロードするだけでAIが物語の文脈を解析し、雰囲気や設定条件に適した実在のロケ地候補を提示する仕組みだ。従来は、制作スタッフが手作業で候補地を調べる煩雑な工程が必要だったが、その負担を大きく軽減する。
開発の背景には、ショートドラマ制作現場で頻発していた「ロケ地探しの非効率さ」がある。ChatGPTのような汎用AIが架空の場所を挙げてしまうことも多い中、where planは「プラネアール」など実在するロケ地データベースと連携し、現実的かつ即活用できる提案を行う点が特徴だ。
両社は、試行錯誤を重ねる現場のリアルな課題に寄り添いながら、数週間という短期間でβ版公開にこぎつけた。直感的に操作できるUIにより、数時間を要したロケハン作業を数分で完了できるという。クリエイターがより創作に集中できる環境を整える狙いだ。
今後はユーザーの意見をもとに改良を続け、ロケ地の空き状況確認や香盤表作成、スタッフ手配など、撮影前準備全体をAIが支援する構想も進めている。両社は「AIと映像制作の融合で、新しいクリエイティブのかたちを生み出していきたい」としている。


