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米サンフランシスコを拠点とするFigma, Inc.は19日、精密な画像編集を実現する3つの新AIツールを発表した。ブラウザ上で動作する同社のデザイン・開発プラットフォーム「Figma」上で、画像処理をよりスムーズに完結できるようにする狙いだ。

新たに追加されたのは、オブジェクトの消去、分離、拡張を行う3機能である。不要な要素の削除や、背景からの抽出、構図の調整をワンクリックで実行できる。これらを統合したツールバーも搭載し、他のアプリに切り替えることなくキャンバス内で画像を仕上げられるようになった。

同社はAIを「創造の出発点」と位置づけており、人の手による仕上げとの組み合わせで表現の幅を広げる方針だ。反復的な作業を自動化し、デザイン検討やアイデアの可視化にAIを活用する思想を強調している。

また今回、OpenAIとの連携も拡充した。ChatGPT上で利用できる「Figma App」を通じ、会話内容をもとにプレゼン資料やデザインアセットを生成できる。ブレインストーミングの内容をFigJamのダイアグラムに自動変換する機能も備え、フローチャートやガントチャートなどをAIが提案・作成する。これにより、チーム内でのアイデア共有や課題検討をより効率的に進められるとしている。

さらに、AI機能の利用に関する「AIクレジット」管理の仕組みも強化された。管理者はチーム全体の使用状況をダッシュボードで確認でき、個人ユーザーも残高やリセット時期を把握できる。2026年3月にはクレジットサブスクリプションの提供を開始し、従量課金制も第2四半期までに導入予定だ。同年3月18日以降、全シートに上限が設定される。

Figmaは2012年に設立された共同デザインプラットフォームで、アイデア構想からプロダクト開発、リリースまでを支援している。同社は今後もAIを活用し、チームや個人がより創造的な体験を共有できる環境づくりを進めていく方針だ。

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