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イラストレーターのMika Pikazo氏がクリエイティブディレクターを務める展覧会「感情展―短歌で詠み、イラストで描く―」が、2026年2月13日から3月29日まで、埼玉県所沢市の角川武蔵野ミュージアムで開催される。株式会社KADOKAWAが主催し、50名を超える著名なイラストレーターや歌人が参加する。前売りチケットは12月18日から販売を開始した。

本展は「短歌」と「イラスト」という異なる表現を“感情”という軸で結び、作品に込められた心のゆらぎを多角的に表現するものである。展示空間全体が一つの物語のように構成され、来場者は人が感情を抱き、言葉やイメージへと変換していく過程を追体験できる。

展示の中心では、Pikazo氏の描き下ろし作品と、与謝野晶子や石川啄木ら近代歌人の短歌が響き合う演出が行われる。近代と現代をつなぐことで、時代を超えて共有される感情の普遍性を探る試みである。さらに来場者の動きに合わせ、鏡や映像を用いたインスタレーションが展開され、作品と観客の境界を曖昧にする仕掛けも設けられる。

会場では、pixivと連動した「短歌から描くイラストコンテスト」と「イラストから詠む短歌コンテスト」の受賞作品も展示される。大賞にはNUEROU氏の「幕が上がるよ」と、箭田儀一氏の短歌作品が選ばれた。これらは短歌とビジュアルの新しい関係性を示す代表作として注目される。

展覧会の終盤には、来場者が自身の感情を綴り、描ける体験コーナーも用意される。ほかの来場者や作家たちの作品と呼応することで、「誰かの感情」と「自分の感情」が静かに重なり合う空間が生み出される。

本展は国の文化事業「日本博2.0」の一環として開催され、文化芸術の新たな発信を目的としている。また、「武蔵野回廊プロジェクト」の第二弾企画として、地域文化とポップカルチャーの融合を目指す活動の一部でもある。

前売り券はローソンチケットで販売中。通常チケットは税込1,700円、グッズ付きチケットは4,700円。当日券は1,800円で、会場チケットカウンターでも購入が可能である。図録『EMOTION 短歌で詠み、イラストで描く「感情」のアンソロジー』も会期初日に発売予定だ。

感情をテーマにしたアートと文学の融合は、観る者それぞれの内面を静かに揺さぶるに違いない。

「感情展-短歌で詠み、イラストで描く-」公式サイト:https://tokorozawa-sakuratown.com/special/kanjyoten/

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