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株式会社ルミネアソシエーツは、東京デザイン専門学校との産学協同企画「未来のクリエイター応援企画」第3回受賞作品を発表した。選ばれた3作品はJR新宿駅東南口広場のデジタルサイネージ「K-vision」で、12月8日から放映されている。

今回のテーマは「人に寄り添うスクリーン」。同校ビジュアルデザイン科3年生が制作した15秒動画21作品の中から、審査を経て3作が選ばれた。審査では、テーマの表現力、媒体特性を生かした創造性、企業的な視点の3点を重視した。

最高賞の「K-vision大賞」は休場文南さんの作品が受賞した。「デジタルと人をつなぐ」をコンセプトに、シャンパングラスの乾杯や動物の映像を通して穏やかな時間を描いた映像が評価された。審査員は「街中で一瞬の安らぎをもたらす作品」と評した。

「NEWoMan新宿店賞」には佐藤聖来さんの『我が家のてんまりん』が選ばれた。猫が画面に近づいてくる映像構成が特徴で、「見られる側の視点」という発想が高く評価された。「ビジュアルデザイン賞」は池田宏太朗さんが受賞。波音やカモメの鳴き声を用いた静かな情景が印象を残した。

受賞作は1年間、午前9時から午後11時の間に5分ごとにランダムで放映される。多くの人が行き交う新宿駅前で、若いクリエイターの感性に触れる機会となりそうだ。

東京デザイン専門学校は、職業教育の一環として企業との協働企画を積極的に実施している。これまでにも鉄道駅キャラクターや百貨店のウィンドウデザインなどを手がけており、実践的な制作活動を通じて学生の創造力を育成しているという。

一方、ルミネアソシエーツは「K-vision」を若者の発表の場とする取り組みを継続する方針を示した。文野誠司社長は「街の中で人と人、企業と社会、そして次世代をつなぐスクリーンでありたい」と語っている。

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