株式会社Gugenkaと長岡造形大学が共同開発したMRアート作品「Augmented Waves」が、「2025アジアデジタルアート大賞展FUKUOKA」のインタラクティブアート部門で入賞した。同賞は、国内外のメディアアーティストが高度な表現技術を競う国際的なコンペティションであり、受賞は技術力と芸術性の両面で高い評価を受けた証といえる。
入賞作品「Augmented Waves」は、波の動きを題材にした複合現実（MR）アートで、アクリル板の振動とデジタル映像を融合させている。鑑賞者がヘッドマウントディスプレイを装着し、作品に触れると波紋や音が生まれ、現実と仮想が重なり合う没入体験を楽しめる。複数人が同時に同じ空間で体験できるのも特徴だ。
アジアデジタルアート大賞展は2001年に創設され、アジア地域のデジタルクリエイターを発掘・育成することを目的としている。2025年で25回目を迎えた本大会には多くの作品が寄せられた。福岡を拠点に、世界へ向けたデジタル文化発信の場として定着している。
インタラクティブアート部門は、鑑賞者の反応によって変化する作品を対象とする分野だ。入賞した「Augmented Waves」は、その革新性と完成度が審査員から高く評価され、体験型アートの新たな方向性を示したとされる。
Gugenkaは、日本発のコンテンツをXR技術で世界に届けるクリエイティブスタジオである。アニメ公式のデジタルフィギュア「ホロモデル」など、バーチャル領域での表現拡張を続けている。今回の受賞は、同社の技術とアートの融合を象徴する成果となった。
