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ビジネス書や実用書を手がける株式会社クロスメディア・パブリッシング(東京都渋谷区、代表取締役社長・小早川幸一郎)は、企画家・高瀬敦也氏による新刊『コンテンツ化』を12月5日に発売した。高瀬氏はテレビ番組「逃走中」「ヌメロン」などの企画者で、国際エミー賞に3度ノミネートされた経験を持つ。

本書は、生成AIの普及によって誰もが容易にコンテンツを発信できる時代において、「人にしか作れない価値」をテーマに据えた内容である。単に技術を使うだけでなく、「想い」「関係性」「文脈」がコンテンツを生み出す核心であると説く。AI化が進む社会で、なぜその作品を作るのか、誰に届けるのかを改めて問い直す本だ。

また、コンテンツづくりの実践法として「狭める」「置き換える」「続ける」という三つの考えを紹介している。「狭める」はターゲットを明確にすること、「置き換える」は既存の発想を新たな文脈に転換すること、「続ける」は継続によって成果を積み上げていく方法である。これらを通じて、印象に残るコンテンツの育て方を体系的に解説している。

さらに、本書ではSNS時代の「広がるコンテンツ」と「広がらないコンテンツ」の差についても分析する。内容だけでなく、拡散を支える二次発信者の存在や視覚的インパクトの設計が重要だと指摘する。単なるバズ狙いではなく、文化として継続的に支持されるIP(知的財産)のあり方を探る。

本書の章立ては、コンテンツの定義から生成、発展、そして終焉までを扱う構成となっている。コンテンツビジネスやクリエイティブ職に携わる人だけでなく、発信活動を行う個人や企業にも役立つ内容である。

著者の高瀬氏はこれまでにも『企画 「いい企画」なんて存在しない』『スキル 仕事で使える変な力たち』などヒット作を発表してきた企画家であり、YouTubeや広告など多方面で実績を積んできた。

書籍『コンテンツ化』は定価1,925円(税込)。四六判304ページで、クロスメディア・パブリッシングより全国書店および各種オンラインストアで販売中だ。

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