渋谷区は11月12日、テクノロジーとアートが融合するカルチャーイベント「DIG SHIBUYA 2026」の連携企画「Co-Creation Project」で採択された11団体を発表した。イベントは2026年2月13日から15日までの3日間、渋谷公園通り一帯で開催される予定だ。主催はSHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会と文化庁などで、渋谷区が共催する。
Co-Creation Projectには約60件の応募が寄せられ、渋谷らしさや創造性を基準に審査が行われた。審査員にはアーティストの久納鏡子氏、スタートバーン社の施井泰平氏、建築家の豊田啓介氏ら5人が名を連ねた。選出された11のプロジェクトは、映像、音楽、バイオテクノロジー、演劇、未来都市の想像など、異なる分野を結びつける独自の表現を展開する。
AIを用いた短編映画の上映や制作体験を行う「渋谷AIフィルムギャラリー」、音楽を“武器”に悪魔を浄化する共闘型イベント「PULCQ -Shibuya Sound Raid Battle-」、DNA技術を応用した「DNAフィギュア」などが登場する。また、都市を舞台に人と人の出会いを描く「ハチ公よ、タスキを繋げ」や、未来の渋谷を描く「2226年渋谷観光マップ」など、観客参加型の要素も多い。
そのほか、渋谷の路地裏をライブアートで再構築する「AGG DRIP」や、無人の演奏体験を提供する「無人オーケストラ」など、デジタルと身体性を組み合わせた作品も集まった。サンゴ礁の再生活動を音響アートで表現する環境プロジェクトも含まれ、アートが社会課題と交わる姿が印象的だ。
イベントは「カルチャーとテクノロジーの交差点・渋谷」をテーマに、アーティストやスタートアップが生み出す新しい創造のかたちを発信することを目的とする。最新テクノロジーに触れながら街を回遊し、渋谷の未来像を体験できる三日間となりそうだ。詳細は公式サイトで公開されている。
「DIG SHIBUYA 2026」公式サイト:https://digshibuya.com/



