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AIエージェント時代の標準規格とされる「MCP(モデル コンテキスト プロトコル)」を解説した入門書『やさしいMCP入門』(御田稔・大坪悠著、秀和システム新社)が、発売から4カ月で早くも3刷となった。2025年7月1日の発売以降、エンジニアだけでなくビジネスパーソンにも読みやすい解説書として支持を集めているという。

MCPは、米Anthropic社が提唱した、AIモデルと外部システムを連携させるための技術規格で、2024年11月の発表から短期間で注目を集めている。GoogleはMCPを補完する「A2Aプロトコル」を打ち出し、MicrosoftもWindowsでのネイティブサポートを明らかにするなど、ビッグテック各社が相次いで対応を進めている。

書籍は、MCPの概要と仕組みを踏まえたうえで、実際に触れて動かしながら理解を深められる構成となっている。もともとオンラインで公開され反響を呼んだスライド資料をベースに内容を拡充し、多数の図解とハンズオン手順を盛り込んだ点が特徴だ。

目次は「MCPとは」「MCPの仕組み」から始まり、「MCPを実際に触ってみよう」「MCP対応クライアント紹介」「MCPサーバー紹介(一般・開発者向け)」「MCPがもたらすビジネスインパクト」「MCPの展望と今後の発展」まで、基礎から応用、将来像までを一通り押さえる構成になっている。難解になりがちな主要コンセプトを図解で示し、非エンジニアでも規格の狙いやビジネス活用の方向性をつかみやすい内容だという。

著者の御田稔氏はKDDIアジャイル開発センター株式会社のテックエバンジェリストで、生成AIやクラウド分野でコミュニティ活動も活発に行う。共著者の大坪悠氏も同社のソフトウェアエンジニアとしてAIエージェント開発や生成AIアプリのコンサルティングを担当しており、両氏は『AIエージェント開発/運用入門[生成AI深掘りガイド]』などの共著でも知られる。

『やさしいMCP入門』はB5判相当・160ページ構成で、定価は税込1760円。全国の書店やAmazon、楽天ブックスなどのネット書店で取り扱われており、AIエージェントやMCPに関心を持ち始めた読者が「最初の一冊」として手に取りやすい価格帯とボリュームに抑えられている。

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