成田国際空港株式会社は28日、ダイナミックマッププラットフォーム株式会社と株式会社stuと共同で、約130億個の点群データを用いたアート作品を公開すると発表した。この作品は「第2の開港」を象徴するもので、空港のデジタル3Dスキャンデータをもとに、光の粒子が未来の空港を形づくる様子を描いている。
プロジェクトは成田空港が推進するイノベーションワークショップから誕生した。アートとテクノロジーの融合によって新たな価値を生み出すことを目的とし、空港の未来像を国内外に向けて発信する構想である。作品のクリエイティブディレクターはImagine If Studioの古屋遙氏、音楽はharuka nakamura氏が担当した。
点群データとは、GPSやレーザースキャナなどで計測された空間情報を無数の点の集合体として表現するもので、自動運転やインフラ管理など幅広い分野で活用が進む。今回のアートはその技術を芸術的表現に転用した試みとして注目される。
作品は成田空港第1ターミナル内のデジタルサイネージやYouTubeなどで公開される予定だ。さらに11月5日には空港北ウイング出発ロビーでお披露目イベントが開催され、古屋氏とアートインフルエンサーのavi氏によるトークセッションや、来場者が自身の点群データを体験できる企画も行われる。司会はフリーアナウンサーの本田朋子氏が務める。



