株式会社アートフリーク(東京都中央区)は、手掛けた4つのプロジェクトが国内の主要デザインアワードで相次いで受賞したと発表した。若手デザイナーの創造性と企業としての総合的な技術力が高く評価された形だ。
同社は「変なホテルプレミア京都 五条烏丸」でのメディア作品「FLAP DISPLAY」により、日本サインデザイン賞に入選した。この作品は、ホテルの「変わり続ける」というコンセプトを音とリズム、視覚的な動きで表現したもので、京都の四季や情緒を体験的に伝える独自性が評価された。
また、「太陽インキ製造株式会社 INSPIRATION SPACE」は、技術・歴史・未来を一体化した体験型ショールームとして、日本空間デザイン賞に入選するとともにグッドデザイン賞も受賞した。目に見えにくい素材「ソルダーレジスト」の価値を「見えない技術を、見える価値へ」というコンセプトで可視化した展示構成が高く評価された。デジタル演出とアナログ展示を融合させ、来場者が能動的に技術の意義を理解できる空間を実現している。
さらに、国内最大級の空間デザインアワード「日本空間デザイン賞」のヤングタレント賞では、「CONTENT TOKYO 2024」と「SC BUSINESS FAIR 2025」の2作品が同時受賞を果たした。この賞は35歳以下のデザイナーを対象とし、生涯で一度しか受賞できない特別なものだ。若手クリエイターたちの挑戦的な発想力と実現力が認められた。
アートフリークは、商空間や展示会ブースの企画から設計、施工、さらにWebや映像までを一貫して手掛けるクリエイティブ企業である。自社のFab工場と木工スタジオを活用し、デザインから製作までを迅速に完結させる体制を持つ。同社は「クリエイティブであり続ける」という信念のもと、創造性と科学を融合した新たな価値の創出を目指している。



