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名古屋発の映画祭「NAGOYA CINEMA Week 2025」が11月23日から29日まで、市内の複数会場で開催されることが決まった。主催はスターキャット株式会社で、伏見ミリオン座やセンチュリーシネマなどを中心に展開する。

今年の祭典には俳優の中島歩、映画監督の入江悠、映画字幕翻訳者の戸田奈津子らがゲストとして登壇する。中島は映画『グッド・ストライプス』、入江は『あんのこと』の上映後にトークを行う予定だ。また赤ペン瀧川によるプレゼンを交えた上映も行われる。俳優や監督、専門家らによる多彩なトークショーが連日予定され、映画を通して文化や社会に触れる機会となる。

今回初となる名古屋市とのコラボ上映会では、SDGsをテーマにした『アニマルぼくたちと動物のこと』を上映する。生物多様性の回復を目指す「ネイチャーポジティブ」をテーマに、名古屋市環境局によるトークショーも実施される。

映画祭では国内外の受賞作や旧作名画、アニメーション、ドキュメンタリーなど幅広い作品を紹介する。特に注目されるのが、ジャパンプレミアとして上映される『THE END』と『VITTORIA』だ。いずれもスターキャット配給作品で、シカゴやヴェネツィアなど海外映画祭で高く評価された。

さらに映像クリエイターを支援する「映像AWARD」では、入江悠や俳優の辻凪子が審査員として参加し、授賞式と上映を行う。若手制作者にとって貴重な発表の場となる見通しだ。

会期中にはSDGs体験型企画も展開される。「食べる映画会」では劇中の料理を実際に再現し、観客が食を通して物語と社会課題を体感する。フードスタイリストの鈴木あゆみが調理を担当する。また「ミライテラスマルシェ」と題したマルシェでは、エシカルやサステナブルをテーマにしたワークショップも開かれる。

スターキャットは通信、放送、映画事業を手がける名古屋の企業で、映画配給分野にも積極的に取り組んでいる。今回の映画祭は、地域を舞台にした文化創造と、市民が主役となる映画体験を目指す試みである。

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