アートとデジタルテクノロジーをつなぐ創造の拠点「シビック・クリエイティブ・ベース東京(CCBT)」が、2025年12月13日に原宿へ移転し、リニューアルオープンする。運営は公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京である。新拠点は原宿駅から徒歩2分の神宮前1丁目に位置する1/1(ONE) HARAJUKU “K”のB1Fと3Fで、総面積は約337平方メートル。
CCBTは2022年に渋谷で開設され、アーティストやデザイナー、研究者、技術者らが集う創造の場として活動してきた。原宿への移転を契機に、より地域や世界に開かれた拠点として発展を目指す。12月1日から12日までは移転準備のため休館する。
リニューアル初日には、2022年度アーティスト・フェローのSIDE COREによる特別展示や、音楽家で美術家の小松千倫氏と共同キュレーションした実験的音楽イベントを開催する。SIDE COREはストリートカルチャーを軸に、都市と公共空間の関係を探るアーティスト・コレクティブで、館全体を使った展示を行う予定だ。
またCCBT初となる音楽プログラムでは、テクノロジーを活用し音の可能性を拡張する試みが行われる。小松氏の企画は、音を介して多様な人々を結びつける新たな実験となる。チケットは11月に発売予定である。
CCBTの年間テーマは「これからのコモンズ」。オープン以降も展示やトーク、ワークショップなど多彩なイベントが続く。さらに2026年3月まで、アーティスト・フェローによる新作発表が順次行われる予定だ。
ティザーサイトでは、都市を題材に遊べるウェブツール「Urban Ink」を公開。身の回りの写真をブラシ化して絵を描ける仕組みで、都市を新たな視点から再発見する体験を提案している。アートディレクションはクリエイティブチームNEW Creators Clubが担当した。



