世界遺産・姫路城(兵庫県姫路市)が今秋、光と祈りのアート空間へと姿を変える。株式会社ネイキッド(東京都渋谷区、代表:村松亮太郎)は、イマーシブアートイベント「Himeji Castle of Light『DANDELION PROJECT 姫路城×NAKED, INC.』」を11月22日から12月11日まで開催する。歴史的景観を舞台に、祈りや平和をテーマとしたアート作品が城を包み込み、来場者の五感を刺激する幻想的な夜を創出する。
今回発表されたのは、全6種類に及ぶアートコンテンツの詳細だ。代表作「DANDELION PROJECT」では、姫路市内の小学生と共に制作した“平和の花”がプロジェクションマッピングで広がり、世界へ祈りを届ける。「Whispering Forest」では、来場者が息を吹きかける動作に合わせて光が森へと広がり、生命の循環を感じる演出となる。そのほか、歴史の鼓動を表現する「Light Pulse」、光の粒が時間によって姿を変える「Prism Garden」など、多彩な体験型アートが登場する。
石垣に映し出される「DANDELION Wall Projection」では、時代を超えて人々の思いを重ね合わせる映像演出が行われる。また、和傘を用いた「和傘カフェラウンジ」では、訪れた人々が幻想的な光の中で城を眺めながらひとときを過ごせる空間を提供する。別途有料となる「NAKEDディスタンス提灯」や「NAKED花みくじ」も登場し、互いの祈りを共有する体験ができる。
「DANDELION PROJECT」は、村松亮太郎氏による世界的な平和アートプロジェクトで、これまでパリや京都など世界70カ所で展開されてきた。平和の象徴であるタンポポの花をデジタルで“植樹”することで、世界中の人々の祈りをつなぐ試みとして注目を集めている。
会場は姫路城三の丸広場で、開場時間は17時45分から21時15分(最終入場21時)。チケットは前売り900円(当日1,000円)で、高校生以下と障がい者手帳を持つ人および介護者1名は無料。9月22日から各種プレイガイドで販売され、前売り購入者には特製ノベルティが進呈される。イベントは雨天でも開催されるが、荒天時には中止となる場合がある。
主催は公益社団法人姫路観光コンベンションビューロー、共催は姫路市。企画・演出・制作はネイキッドが担当する。デジタルアートと歴史遺産が共鳴する秋の姫路城で、人々は静かな祈りと光に包まれた特別な夜を体験できる。



