「知られていない」デザイン業務に光を当てる新刊が、2025年10月15日に発売される。SUPER PENGUIN株式会社(本社:東京都品川区)の代表取締役で展示会デザイナーである竹村尚久氏は、自身の著書『展示会ブースデザイン/人を集める105の手法』を株式会社PHPエディターズ・グループより刊行する運びだ。
「ビジネス系空間デザイン」としてのブース設計
展示会会場を構成するブースデザイン業務は、専門の教育機関がほとんどなく、関係者以外が触れる機会が少ないクローズドな業界の仕事である。しかし、この「ブースデザイン業務」で培われた集客ノウハウは、今後、店舗や商業施設の集客に大きな影響を与える可能性を秘めている、と著者の竹村氏は指摘している。
ブースデザインは、単に美しさを追求するだけでなく、「3日間で結果を出す」という厳格な目標のもと、周囲の来場者をブース内に惹きつけ、商談に持ち込み、出展の成果を獲得するための戦略的な空間設計が求められる。竹村氏は、このような空間デザインの手法を「ビジネス系空間デザイン」と呼称している。
本書は、竹村氏が自身のデザインしたブースの観察から得た気づきを積み重ね、**「PENGUIN METHOD(ペンギンメソッド)」として体系化したものである。前著が文章中心だったのに対し、本書は図やイラストと文章を交えながら「1見開き1手法」**で構成し、105項目の手法を簡潔に解説しているため、実務者がすぐに活用できる実践的な内容となっているのが特長である。
章立て(一部抜粋) 概要
第1章:「思考法」 「心理」を起点に進めるデザイン検討など、「ビジネス系空間デザイン」の基本を解説している。
第2章:「事前準備」 「出展の目的」や「KPI設定」など、ブースの解像度を高める目標の詰め方を解説している。
第3章:「レイアウト」 来場者の流れや小間位置による対処法など、「接客の流れ」から考えるレイアウト設計を解説している。
第7章:「壁面グラフィック」 会社名よりも「何を扱っているか」を重視するなど、空間におけるグラフィックの戦略的活用を解説している。
第9章:「待機方法」 威圧感を与えない基本姿勢や「7つのポイント」など、最強のブースをつくるための来場者へのアプローチ方法を解説している。
店舗集客への応用とトークイベント
展示会ブースは、わずか3日間で集客の結果を出さねばならない「仮設の建築・刹那の空間」であり、その期間限定性、商品の「見極める」ための展示方法などは、POP-UPに代表される商業施設のあり方と酷似している、と竹村氏は見ている。そのため、本書で紹介されるブースデザイン手法は、店舗集客や今後の商業施設のあり方に変革をもたらす可能性を秘めていると言える。
本書は、建築・設計の専門家だけでなく、展示会・販促担当者、店舗や飲食店など「商空間」に携わるすべての実務者に向けた実践的な一冊である。
また、本書の発売を記念し、10月26日(日)18時から青山ブックセンター本店にて出版記念トークイベントが開催される。
イベントタイトル: 「展示会ブースデザイン、という仕事」
内容: 著者自身が執筆の背景、知られざるブースデザイン業務の内容、そして独自の集客・デザイン手法である「PENGUIN METHOD」を語る予定である。
日時: 2025年10月26日(日)18:00~19:30(開場17:30~)
場所: 青山ブックセンター本店
参加費: 1,650円(税込)
本イベントは、建築・インテリア業界関係者、店舗や商空間の集客に課題を感じている方、新たなデザインの可能性を探る方にとって必見の内容である。
書名: 展示会ブースデザイン/人を集める105の手法 PENGUIN METHOD(ペンギンメソッド) ポイントブック
著者: 竹村尚久(SUPER PENGUIN株式会社 代表取締役/展示会デザイナー)
発行: 株式会社PHPエディターズ・グループ
発売日: 2025年10月15日
注文先: Amazonにて予約受付中
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000058487.html





