株式会社オトナル(東京都中央区、代表取締役 八木太亮)は9月30日、車中におけるメディア利用実態をまとめたレポートを公開した。レポートは、同社が実施した「国内Z世代 音とメディアの利用実態調査」の第2章として発表されたもので、全年代を対象に車中でのメディア利用状況と広告接触後の行動変化を分析している。
調査の結果、車中で最も多く利用されているメディアはラジオで、全体の40.1%を占めた。特に40代以上ではラジオ(AM/FMおよびradikoなど)の利用が顕著であった。一方で、10〜30代の若年層では音楽ストリーミングサービスの利用が最も多く、20代では半数以上が運転中に音楽アプリを利用していることがわかった。
また、車中でポッドキャスト広告を聴いた10〜20代のうち、6割以上がその後に商品を購入した経験があると回答した。30〜70代でも約46%が購入経験を持つことが明らかになり、音声広告が購買行動に結びつく可能性を示している。さらに、広告を聴いた後「検索した」と答えた10〜20代は73.8%にのぼり、テレビや動画サービス、ラジオなど他のメディアを上回る割合となった。
調査は全国の15〜79歳を対象に、インターネットを通じて6月26日に実施され、回答者数は1万人。人口構成比に基づいたウェイトバック集計が行われた。レポートには、年代別メディア利用やワイヤレスイヤホンの利用状況などもまとめられている。
オトナルはデジタルオーディオ広告事業を展開する企業で、音声ソリューションを通じた広告市場の拡大を目指している。音声広告のプランニングや配信、コンテンツ制作を一貫して支援しており、これまで3,500件以上の案件実績を持つ。音声メディアやアプリ向けの広告技術提供も行い、国内の音声広告市場創出に取り組んでいる。




