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映画やドラマの美術制作チームが手がけた、非日常の世界観を体感できるデザインカフェ「Kelly(ケリー)」が、10月13日、横浜・石川町にオープンする。運営するのは株式会社アクシオンアーキテクツデザインプラス(横浜市中区、代表取締役・大﨑雄三)である。

同社はこれまで、古建築を生かしたホテルやヴィンテージデザインの建築を数多く手がけてきた。「Kelly」は同社が展開するデザインカテゴリー「ヨーロピアンモダン」「和モダン」「アメリカンヴィンテージ」のうち、アメリカンヴィンテージをテーマにしたブランドとして誕生した。来店者はカフェという日常的な場で、リアルな1950年代アメリカの世界を五感で体験できる。

店名はハリウッド女優グレース・ケリーにちなむ。彼女が活躍した50年代の華やかさをモチーフにし、オリジナルブレンドコーヒーやチョコレートのほか、アルコール類も提供する。メニュー全体が「味のデザイン」として構成され、空間と調和した体験を提供するという。

内装デザインを手がけたのは、映画やテーマパークで活躍する美術監督・坪田幸之(アクシオン・デザイン部責任者)。彼のもとに集まった映像美術チームとモルタル造形アーティストが、映画のワンシーンのような世界を再現した。崩れたレンガ壁や重厚な木部、アーチ装飾などはすべてモルタルアートによる作品で、手で触れても本物と錯覚するほどだ。

店内は、経年変化を再現する「エイジング技法」によって、長い時を経たような質感を生み出している。時間の積み重ねを感じさせるこのデザインは、単なる装飾ではなく「物語のある空間」として完成している。

「Kelly」は今後、映像・スチール撮影のロケ地としての利用にも協力する方針だ。店舗は横浜市中区石川町1-9 榮徳ビル1階に位置し、営業時間は10時から17時、水曜定休を予定している。

アクシオンアーキテクツデザインプラスは、今後もデザインと空間演出を融合させた事業を展開し、リアルなヴィンテージの魅力を伝えていく考えである。

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