小学館は10月1日、新書『アーティスト六法 日本一わかりやすいエンタメ法律ガイド』を発売した。本書は、エンターテインメント業界で起こり得る契約や著作権などのトラブルを回避するための基本的な法知識をまとめたもので、アーティストやクリエイターだけでなく、彼らの活動を理解したいファンにも役立つ内容となっている。
著者は東宝の映像プロデューサーとして映画やアニメ、音楽、ゲームの企画に携わった後、弁護士に転身した上野裕平氏である。業界の慣例や現場での実務経験を踏まえた解説が特徴で、法律に馴染みの薄い人にも読みやすい構成となっている。巻末には28のQ&A形式の記事を掲載し、疑問点からすぐに調べられる実用性を備えている。
書籍は288ページの新書判で、価格は税込み1100円。明快なレイアウトにもこだわっており、法的な知識を専門書よりも身近に理解できる内容となっている。著者の現場経験に基づいた具体的なアドバイスは、今後の活動に役立つ指針になることが期待される。
上野氏は1987年生まれ。東京大学文学部を卒業後、東宝に入社し映画プロデューサーとして10年以上活動。2021年に司法試験予備試験に合格、翌年司法試験にも合格し、2023年から弁護士として東京芝法律事務所で活動している。



