国内のメタバース業界をけん引するイベント「JAPAN Metaverse Awards 2025」が、10月8日に幕張メッセで開かれることが決まった。主催は一般社団法人Metaverse Japanで、XRやメタバース関連の展示会「第5回 XR・メタバース総合展【秋】」の初日に合わせて実施される。特別協力は同展を運営するRX Japan株式会社が担う。
日本のメタバース市場はXRデバイスやAI技術の進化を背景に拡大を続けており、矢野経済研究所の予測では2028年度に市場規模が1兆8,700億円に達する可能性があるという。こうした成長の流れを受け、本アワードは新たなサービスや技術を表彰し、社会実装の後押しを目的に開催される。昨年に続き2回目となる。
当日は午前にベストプロトタイプ賞の二次選考ピッチが行われ、開発途上ながら高い可能性を秘めた取り組みが披露される。午後にはソーシャルイノベーション賞や実空間メタバース賞など6部門のファイナルピッチと表彰式が予定され、最優秀賞「Best Performance Award」も選出される。表彰式後は参加者同士の交流会も設けられ、業界の最新動向を体感する貴重な機会となる。
Metaverse Japanは2022年に設立され、日本のクリエイティビティや起業家精神を世界へ発信する活動を進めてきた。同アワードは2024年9月から2025年8月までに成果をあげた個人や企業の取り組みを対象に表彰するもので、国内外から注目を集めている。
幕張メッセでの「XR・メタバース総合展【秋】」は10月8日から10日まで開かれるが、「JAPAN Metaverse Awards 2025」は初日のみの開催となる。新技術や最先端の事例が一堂に会する舞台として、今後のメタバース産業の方向性を占う場になりそうだ。



