株式会社ワコムは7月31日、新たなポータブルクリエイティブパッド「Wacom MovinkPad 11」を発売する。場所を選ばず、思い立った瞬間にすぐ描き出せるという“新しい描く体験”を提案する本製品は、直感的な操作性と軽量設計を兼ね備えたオールインワン端末として注目されている。
「Wacom MovinkPad 11」は、Android 14を搭載し、複雑な初期設定やPC接続が不要な点が特長だ。描くために必要な機能をすべて内蔵したオールインワン設計で、初心者でも手にした瞬間からスムーズに描き始めることができる。約588グラムという軽さに加え、2200×1440ピクセルの高解像度を誇る11.45インチのマルチタッチディスプレイは、屋外での使用にも対応したアンチグレア・高輝度仕様で、描画に没入できる視認性を確保している。
付属の「Wacom Pro Pen 3」は、鉛筆のような感覚で描けるスリムなデザインが特徴で、細かな表現にも対応する高精度設計となっている。充電不要で長時間の作業にも対応し、紙に描くような自然な描き味を実現している。画面にペンを軽く長押しするだけでスリープ状態からすぐに描き始められる機能も搭載されており、インスピレーションを逃さずに表現へとつなげられる。
プリインストールされている描画アプリ「Wacom Canvas」は、スケッチやラフ画の制作に適しており、作成した作品はそのまま「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」に移行可能だ。CLIP STUDIO PAINT DEBUTは2年間のライセンスが付属し、彩色ツールや3Dモデルによる作画支援など、プロも使用する多機能ペイントソフトのエントリーモデルとして幅広い創作を支える。さらに制作データは「Wacom Shelf」に自動保存・整理され、直感的に作品の閲覧や管理が行える。
ユーザーの使用スタイルに合わせたアクセサリーも充実しており、Wacom Pro Pen 3に加え、Dr. GripやLAMY、STAEDTLERといった有名ブランドのデジタルペンにも対応。別売りのケース「Wacom MovinkPad 11 Case with Stand」は端末の保護と快適な描画角度を両立する。
価格は税込69,080円で、公式ワコムストアおよび楽天市場店、Yahoo!店、一部量販店にて7月17日から予約を受け付けている。7月30日までの予約者には、アクセサリーパックに含まれる特別アイテム「Wacom Rollup Case」が数量限定でプレゼントされるほか、楽天市場店およびYahoo!店では10%のポイントが付与される。
発売に先駆け、7月18日には使いやすさを紹介するYouTubeライブ配信が予定されているほか、7月25日・26日には東京・新宿のワコム支社で体験会が実施される。また、全国各地のイベント会場でも順次体験できる機会が設けられており、気になるユーザーは足を運んでみるとよいだろう。
デジタル創作の新しい可能性を広げる「Wacom MovinkPad 11」は、これからデジタルでの表現に挑戦したい人から、日常的に描くことを楽しむクリエイターまで、幅広い層にとって“手放せない一台”となりそうだ。



