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新進気鋭のアートコンペ「ⅢARTMAN-CELL 〜students show〜」が2025年春に初開催され、全国72校の学生たちから注目を集めた。主催は東京都千代田区の株式会社アートチューンズ。全国から集まったZ世代の学生たちが、「芸術とは○○だ」という問いに向き合い、自らの言葉と視点で定義を構築するという前例のない形式で行われた。

このアートコンペは、三人一組のチームを編成し、企画として芸術の本質を探るという独自のスタイルが特徴だ。ジャンルや教育機関、地域を問わず多様な背景をもつZ世代が参加し、問いを通じて芸術に新たな視座を提示した。

参加者の統計によると、応募者の約67%を大学3年生(24.9%)、大学4年生(22.1%)、高校3年生(19.9%)が占めており、進学や就職など人生の節目にある層が中心となった。また、大学1・2年生や専門学校生、高校1・2年生など幅広い年代からも応募があり、創造的なプロセスに関心を寄せる層の広がりがうかがえる。

所属校の種別では、芸術大学(35.9%)、総合大学(33.7%)、高校(21.5%)が主軸となり、美術専門学校や通信制高校からの応募も確認された。地域的には関東(約30%)、近畿(約20%)、中部(約15%)が中心で、北海道から沖縄まで全国すべての地域から参加があった。東京藝術大学、多摩美術大学、慶應義塾大学、名古屋工業大学、香川県立善通寺第一高校など、都市部と地方双方の教育機関が並び、多様な視点が結集した。

チーム編成の傾向としては、同一校の学生で構成されたチームが62%と多数を占めたが、異なる学校区分を越えた混成チームも約29%に上った。分野や教育環境の異なるメンバーが交差することで、視点の多層化や柔軟な発想が促進され、創造性に新たな可能性が生まれている。

現在、一次審査を通過した10チームの企画が公式Webサイトにて公開されており、最終審査に進む5チームを追ったドキュメンタリー映像が2025年10月1日から配信される予定だ。この映像作品は「アート・リアリティーショー」と銘打たれ、問いと向き合う若き表現者たちの姿を記録するもので、YouTubeやVimeoを通じて無料公開されるほか、SNSや特設サイト、イベント上映など多面的な展開も予定されている。

さらに、同プロジェクトでは現在、協賛企業・団体の募集を8月31日まで受け付けている。完成作品ではなく、「問いを立てるプロセス」そのものを共有し可視化するというこの取り組みは、Z世代の表現や思考を社会とつなぐ新たな創造の場を目指している。協賛企業には、ドキュメンタリー映像でのロゴ掲載や公式サイトでの紹介、イベントでのPR連携など、多様な露出機会が用意されている。

アートチューンズは「誰もが芸術家である時代」を理念に掲げ、芸術と社会の接点を探る事業を展開している。プロフィールSNS「artTunes」や、芸術的価値を社会に実装する企業認証「a-mark」、アート視点での採用情報メディア「クリエイティブ企業ガイド」などを通じて、創造的な社会基盤の構築を目指している。

本プロジェクトを通じて、Z世代が自らの問いで社会と芸術を再定義する姿は、多くの共感と関心を集めており、芸術と教育の未来に向けた新たな一歩として注目されている。

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