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世界最大級の女性向けメディアブランド「ELLE(エル)」が、2025年に創立80周年を迎える。この節目に際し、創業時から掲げてきた価値観である女性のエンパワーメント、アート、創造性を改めて世界に発信するグローバルアニバーサリープロジェクトが始動した。

プロジェクトの中核となるのは、フランス・パリを拠点とする名門オークションハウス「ARTCURIAL(アートキュリアル)」、そして国際NGO団体「CARE(ケア)」との連携によるアート&チャリティ展覧会である。世界31名の女性アーティストが、ELLEの理念にインスパイアされた作品を無償で制作・寄贈し、大阪(2025年大阪・関西万博フランス館)、バンコク、ニューヨーク、パリを巡回する。展示の締めくくりとなるパリ展では、2025年11月14日にチャリティオークションが開催され、収益はすべてCAREを通じて女性支援に活用される予定だ。

この国際的な取り組みは、80年にわたり女性の声や可能性を世界に伝えてきたELLEの象徴的な姿勢を再確認するものだ。毎月2億5,000万人にリーチし、50の国と地域に展開するELLEブランドは、雑誌やSNSにとどまらず、商品、イベント、デジタルコンテンツなど多様なチャネルを通じてその価値観を発信している。

プロジェクトに合わせ、ELLEの国際版では80周年記念特集を年間を通じて展開。アーティストの制作背景や社会的活動に迫る独占コンテンツを発信するとともに、ブランドの歩みを振り返るレトロスペクティブ企画も実施される。さらに、世界各国のELLE誌が協力し、ブランドの多様性と普遍性を表現する共同企画も順次展開される。

加えて、記念事業の一環として、5名のアーティストが手がけたデザインを取り入れた限定カプセルコレクションの発売も予定されている。ELLEのスタイルと周年記念のアートを融合させたこの特別コレクションは、ファッションと芸術の架け橋として注目されそうだ。

ラガルデール・ニュース会長でありELLE InternationalのCEOであるコンスタンス・バンクは、「ELLEの歴史は、女性の歴史そのものです。今回のプロジェクトは、創設時からの価値観を行動で体現する機会です」と語る。また、CAREフランスのアデア・ギヨは「ELLEと私たちはともに80年を迎えます。女性と平等の支援こそが、持続可能な社会の鍵であるという信念を共有しています」とコメントした。

ARTCURIAL副社長のアルノー・オリヴォーも、「アートは思考を促し、意識を高める手段です。この意義あるプロジェクトに参画できることを誇りに思います」と語り、文化と連帯の融合に期待を寄せている。

展覧会は2025年8月に大阪で開幕し、9月にバンコク、10月にニューヨーク、そして11月にパリでの展示とチャリティオークションで締めくくられる。オンライン展示や展覧会カタログも公開される予定で、世界中の人々がこのプロジェクトに触れることができる。

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