東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京は、都内の空き店舗を活用したアーティスト向け創作スペース「START Box ササハタハツ」(渋谷区笹塚・幡ヶ谷)および「START Box お台場」に入居するアーティストの募集を開始した。いずれも2025年10月からの利用を予定しており、募集締切は7月28日(月)正午までとなっている。
START Boxは、若手アーティストの創作活動を支援することを目的に、住宅地の空き店舗をアトリエとして提供する事業。これまでに延べ52名が利用しており、利用者の中には、START Boxでの活動を契機に海外の展覧会やコンペティションで活躍するアーティストも出ている。
今回募集が行われる「START Box ササハタハツ」は、笹塚・幡ヶ谷・初台の3駅周辺エリアを対象とする地域名称「ササハタハツ」内に位置し、「START Box お台場」は臨海エリアに立地する。いずれも駅からのアクセスに優れ、利用料も比較的安価である。作品発表の機会や地域との交流の場も提供される。
募集の対象分野は、美術、写真、メディア芸術などのビジュアルアーツ。演劇や舞踊といったパフォーミングアーツは対象外となる。応募資格には、創作活動の場を必要としていること、使用規約の遵守、満18歳以上おおむね40歳までであること、都内在住・在勤もしくは都内の学校の卒業者であること、地域交流イベントに積極的に協力できることなどが含まれる。
応募はSTART Box公式ウェブサイトからオンラインで受け付けており、提出された書類をもとに選考が行われる。選考結果は2025年8月末ごろに応募者全員に通知される予定だ。
空間の確保が難しい若手アーティストにとって、創作活動を継続できる貴重な機会となる本事業。詳細は公式サイトやプレスリリースで確認できる。


