GMOメディア株式会社が運営する「コエテコキャンパス byGMO」は、2024年にWebデザインスクールへ入会した受講者249名を対象に口コミ調査を実施した。その結果、メンター(指導者)による「実務に直結するスキルアップ支援」が最も高く評価され、8割以上の受講者が「具体的なアウトプット」を通じて実践的なスキルを習得していることが明らかになった。
サマリー:
・メンター(指導者)満足度は、過半数(54.2%)が「5:満足」と回答し、高い評価を得ている。
・学習継続のモチベーション維持には、「SNSやコミュニティでの受講生同士の交流」が23.9%と一定の役割を果たしている。
・受講生同士の交流の場は94.8%と高水準で「ある」と回答されており、活発な交流がうかがえる。
・使用端末は「macOSノートPC」が40.9%で最多であり、Webデザイン業界でのMacの普及率を反映している。
・スクールでの課題内容は、「成果物(Webページなど)を作り上げる課題」(65.1%)が圧倒的に多く、実践的な学習が重視されていることがわかる。次いで「ポートフォリオ制作の課題」(17.8%)が続いた。
■調査概要
調査名:Webデザインスクール受講者の口コミ調査
調査対象: 2024年1月1日(月)~2024年12月31日(火)にWebデザインスクールに入会し、「コエテコキャンパス byGMO」に口コミを投稿した受講生
男女比: 男性(54.1%)、女性(43.9%)、その他(2.0%)
年代:10代~60代
総回答数:249
調査方法:インターネット調査
調査主体:「コエテコ byGMO」編集部
■調査背景
デジタル化が進む現代社会において、プログラミングやWebデザインのスキルはますます重要視されています。特に、働き方の多様化やIT業界の成長に伴い、これらのスキルを身につけることがキャリア形成の上でも欠かせない要素となっています。一方で、数多くのWebデザインスクールが存在する中で、受講生が自分に合ったスクールを選ぶのは容易ではありません。受講生のリアルな声をもとに、スクール選びの傾向や実態、特徴を明らかにすることで、今後の受講希望者が安心して学びの場を選べるよう支援することを目的に、本調査を実施しました。
調査1:メンター満足度
Webデザインスクールのメンター(指導者)への満足度は、「5:満足」(54.2%)と「4:やや満足」(23.1%)を合わせて77.3%と高評価であった。特に「現役のデザイナーから直接フィードバックがもらえる点が良かった」「ポートフォリオに対する具体的なアドバイスがありがたかった」といった声が多く寄せられており、実務に直結する具体的な支援が評価のポイントとなっている。
一方で、「満足していない」「やや不満」と回答した声の中には、「メンターによって対応の質にばらつきがある」「レビューの返答が遅かった」という意見も見られ、講師の対応品質の安定性が満足度に大きく影響することが示唆された。
調査2:モチベーション管理
学習継続のモチベーション維持には、「自分のSNS(X:旧Twitterなど)で同じスクールの人とつながった」(23.9%)という回答が多く見られた。こうしたSNSでのつながりは、学習における孤独感を軽減し、互いに刺激しあえる環境づくりに役立っているようだ。
また、「受講生同士で交流した」(16.7%)や「自分なりの成果物を作り、スキルアップを実感しやすいようにした」(14.7%)といった、他者との関わりや具体的なアウトプットがモチベーション向上につながるケースも確認された。
さらに、受講生同士の交流の場が「ある」と回答した人は94.8%に上り、Slackなどのチャットツールが交流の中心として活発に利用されていることが判明した。スクール側が意図的に交流の場を設けることは、受講生の学習満足度を高める一因となっている考えである。
調査3:学習端末
Webデザインスクールの受講生が最も多く利用していた学習端末は**「ノートパソコン(macOS)」で40.9%**であり、次いで「ノートパソコン(Windows)」が20.5%であった。全体の6割以上がノートPCを主な学習端末として活用している。この傾向は、Webデザイン業界においてMacが広く利用されている背景や、操作性、デザイン系ソフトとの親和性の高さが影響していると考えられる。
調査4:課題の有無と内容
Webデザインスクールの受講生のうち、91.5%が「課題があった」と回答しており、多くの受講者が具体的な課題に取り組んでいることが分かった。その内容は、「成果物(Webページなど)を作り上げる課題があった」(65.1%)が最多で、次いで「ポートフォリオ制作の課題があった」(17.8%)が続いた。
この結果は、多くのスクールが、受講生が実際に手を動かしながら具体的な成果物を作り上げることで、実践的なスキルを習得できるようなカリキュラムを重視していることを示している。Webページ制作やポートフォリオ制作は就職・転職活動においても重要な要素となるため、受講生が実践的なスキルを身につけ、キャリアに繋げられるよう配慮されていると推測される。
総括:実践的な学びと交流がキャリア形成を後押し
今回の調査により、Webデザインスクールの受講生は**「実践的なスキル習得」と「成果物(Webページやポートフォリオ)重視」**の傾向があることが明らかになった。こうした実践的な学びを通じてスキルを高めることが、キャリア意識の変化や副業・フリーランスへの意欲向上につながっていると考えられる。実際、別の調査では「副業やフリーランスに挑戦したい」と回答した割合が、入学時の46.6%から卒業時には70.0%へと大幅に増加しており、具体的なアウトプットに重点を置いた学習環境が、そうした意欲を後押ししていることがうかがえる。また、SNSやチャットツールを通じた受講生同士の交流が学習継続のモチベーション維持に一定の効果をもたらしていたことや、学習端末としてはmacOS搭載のノートパソコンが最多だった点も特筆すべきである。Webデザイン学習を検討する際には、自分に合ったメンター、学習環境、そして実践的なプログラムが提供されているかを確認することが、より効果的な学びと新たなキャリアへの意欲につながるだろう。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004899.000000136.html