株式会社SPORTS JAM(本社:奈良県橿原市、代表取締役:高原太樹)は、旅行者とプロのクリエイターをマッチングする新サービス「Tripora(トリポラ)」を開始した。「Tripora」は、利用者の要望に応じてプロのクリエイターが日本全国どこへでも同行し、旅の一日を撮影・編集して映像作品として納品するサービスである。旅の思い出を高品質な動画という形で残すことで、旅行体験に特別な価値を加えることを目的としている。
本サービスの特徴は、撮影から編集までをクリエイターが一貫して担当する点にある。旅行者は希望の日時や場所、人数、言語などを選択した上で、条件に合ったクリエイターを選び、マッチングが成立すればサービスの提供が開始される。家族旅行やハネムーン、ビジネス出張など様々なシーンに対応可能で、利用者のニーズにきめ細かく応える仕組みとなっている。
「Tripora」は、訪日外国人旅行者の増加を背景に、日本国内のクリエイターとインバウンド需要を結びつけるマッチングプラットフォームとしての役割も担っている。日本文化や風景を魅力的に伝えたい外国人旅行者と、確かな技術を持つ日本の映像クリエイターを繋ぐことで、双方にとって新たな価値を創出する狙いがある。さらに、価格設定を旅行者向けに最適化しながらも、クリエイターが適正な報酬を得られる仕組みとし、労働環境の改善を図ることも重要な目的の一つとして掲げている。
政府が2024年3月に閣議決定した「観光立国推進基本計画」においては、訪日外国人の満足度向上と国内観光産業の活性化が重点項目として示されている。「Tripora」は、旅の記録という新たな観光体験を通じてこれらの施策にも貢献し、観光産業のさらなる発展を支援することが期待されている。
なお、サービスの公式ウェブサイトは日本語をはじめ、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語にも対応しており、幅広い利用者層への利便性を意識した設計がなされている。現在、日本国内の各地で活動できる映像クリエイターの募集も行っており、拠点を問わず参加が可能だという。
また、サービスのイメージキャラクターには「Lulu(ルル)」が起用されている。Luluは人と人の心が通じ合ったときに生まれたという妖精で、旅に寄り添いながら温かみを添える存在として、ブランドの世界観を象徴している。
旅の記憶をただの写真や映像ではなく、プロの手で編集された作品として残すという新たな体験。「Tripora」は、旅行者とクリエイター双方にとって、これまでにない価値と可能性を提供するサービスとして注目される。