株式会社焦点工房は、七工匠(7Artisans)ブランドの新製品となるソニーEマウント用交換レンズ「24mm F1.8 AF」を2025年6月11日に発売した。希望小売価格は税込67,800円。明るい開放F値と広角設計を両立した本レンズは、風景、スナップ、動画など幅広い用途に対応する一本となっている。

本製品はフルサイズセンサー対応の24mm単焦点レンズで、F1.8の大口径設計により昼夜を問わず優れた描写力を発揮する。特に夜間や室内の低照度環境でも、高い光量取り込み能力を生かした撮影が可能で、美しい背景ボケも得られる。動画撮影やスナップ写真での活用にも適しており、表現の幅を広げるレンズとして注目されている。

オートフォーカス機構には静音性と応答性に優れたステッピングモーター(STM)を採用しており、瞳AFや顔認識機能にも対応。動きのある被写体にも瞬時にピントを合わせ、人物の表情や目の輝きといった細かな表現まで高精度に描写する。

光学設計には非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚、高屈折レンズ2枚を含む11群14枚構成を採用しており、色収差や歪曲収差を効果的に抑制し、細部までクリアな描写を可能としている。6000万画素クラスの高解像センサーにも十分対応できる性能を備えており、最新のカメラボディとの組み合わせでもその実力を発揮する。

操作性の面でも工夫が施されており、レンズ鏡筒にはFnカスタムボタンやAF/MF切替スイッチを搭載。撮影状況に応じた柔軟な操作が可能で、撮影者の意図を素早く反映できる。加えて、動画撮影時の利便性を考慮し、クリック感のない無段階式の絞りリングを採用。滑らかで静かな絞り操作が行えるため、音や振動に敏感なシーンでも快適な撮影が行える。

レンズのマウント部にはUSB Type-C端子を備えており、PCと接続することでファームウェアのアップデートにも対応。継続的な機能改善が期待できる。

外形寸法は約72×88mm、質量は約422g。最短撮影距離は0.32m、絞りはF1.8からF16まで対応し、絞り羽根は11枚。フィルター径は62mmで、USBケーブル、前後キャップ、レンズフードが付属する。