デジタル制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」を開発・提供する株式会社セルシスは、株式会社ワコムが主催する学生向けコンテスト「WCCC CC(ワコム クリエイターズ カレッジ クラブ クリエイティブコンテスト)」に協賛することを発表した。今回の協賛を通じて、次世代のクリエイター育成に貢献するとともに、「CLIP STUDIO PAINT」の利用者層の拡大を図るとしている。

「WCCC CC」は、全国の大学や専門学校、スクール、高等学校などでクリエイティブ分野の教育を受ける学生を対象としたもので、ワコムが展開する教育支援プログラム「WCCC」に加盟する教育機関に在籍する学生のみが応募できる。第1回となる今回のテーマは「つながり」で、イラスト、グラフィック、3DCGといった2Dデジタル作品を募集する。

応募期間は5月16日から7月31日までで、対象となるのは15歳以上25歳以下の学生。18歳未満の場合は保護者の同意が必要となる。応募は1人1作品までで、制作ツールは自由だが、アナログ作品のスキャンや写真での応募は不可とされている。

受賞者には、ワコムの最新ペンディスプレイや「CLIP STUDIO PAINT」の長期ライセンスなどの賞品が贈られるほか、プロのクリエイターとの座談会やスタジオ訪問といった実践的な交流機会も用意されている。また、優秀作品はワコム主催イベント「コネクテッド・インク 2025」内で展示される予定で、結果発表も同イベント内で11月14日から15日にかけて行われる。

審査には、イラストレーターの有田満弘氏、コンセプトアーティストの本庄崇氏、アニメーターの米山舞氏らが名を連ね、プロの目で応募作品の評価が行われる。

今回の協賛によりセルシスは、若手クリエイターが創作に情熱を注ぎ、成長していく環境を整えるとともに、同社の主力製品「CLIP STUDIO PAINT」の価値と可能性をより多くの学生に届けていく方針だ。デジタル表現の裾野が広がる中、企業と教育の連携による支援体制が今後のクリエイティブ業界をさらに豊かにしていくことが期待される。