株式会社ルーズデイズ(東京都新宿区、代表取締役:中屋誠次)は5月12日、Slack上で利用可能なAIパートナーアプリ「ガチAI / GACHI.ai」のベータ版を公開したと発表した。ビジネス現場でAIを実用レベルで活用することを目的とし、正式版に先駆けて多機能を搭載した試用環境を提供する。ユーザーからのフィードバックをもとに、今後の製品改善につなげる構えだ。

「ガチAI」は、Slackというビジネスチャットの中心的プラットフォーム上で、自然な会話形式でAIとやり取りができる点が特徴である。ユーザーはメンションやダイレクトメッセージでAIに質問や指示を送ることができ、AIはスレッドの文脈を理解して継続的な対話を行う。これにより、日常の業務の中にAIが溶け込み、あたかも同僚の一人であるかのように機能する。

ベータ版では主に五つの機能を体験できる。第一に、Slack上でAIとの対話を通じて業務をサポートする「対話型AIパートナー機能」がある。第二に、法務・税務・ITなどの専門知識を有するAIを特定チャンネルに配置できる「専門家チャンネル機能」が提供されており、ユーザーは複雑な設定をせずとも専門的な情報を即座に得ることができる。第三に、領収書からの情報抽出やスレッド内容に基づく在庫管理、指定URLの情報をPDF化するなど、多様な非定型業務をこなす「パートタイマータスク機能」も搭載されている。これにより、手間のかかる業務をAIに任せることが可能となる。

また、PDFやWord、Excel、PowerPoint、画像、HTMLなどの形式に対応した「ドキュメント作成・変換機能」や、AIの知識カットオフに制限されずリアルタイムの情報を取得できる「Web検索機能」も試すことができる。これらの機能を組み合わせることで、ビジネス業務の効率化や生産性向上が期待される。

ガチAIは、Slackを利用している企業や個人ユーザーを対象に提供されており、公式サイトからインストール可能だ。利用者は、アプリ内のコマンドやメールを通じてフィードバックを送ることができ、その内容は今後の機能改善に反映される予定である。

代表取締役の中屋氏は、「『ガチAI』は、AIを業務に本気で取り入れるための“ビジネスAIパートナー”です。多くの方々に体験していただき、皆様と共により実用的なサービスへと育てていきたい」とコメントしている。

ルーズデイズは、AIをより身近で実用的なツールとすることを掲げ、チャットボットなどのサブスクリプション型AIサービスの開発を手がけている。「ガチAI」の展開を通じて、企業のデジタル変革と業務効率の飛躍的な向上を目指していく。