クリエイター支援サービス「pixivFANBOX」を運営するピクシブ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:丹羽康弘)は、同サービスが2025年4月26日で7周年を迎えることを発表した。サービス開始からの7年間で、登録ユーザー数は1350万人、登録クリエイター数は25万人を突破。月額制のサブスクリプションを通じて、毎月100万人以上の支援がクリエイターに届けられている。
pixivFANBOXは、ファンが好きなクリエイターを継続的に応援できるプラットフォームとして2018年にスタート。クリエイターは支援者向けに作品の裏話や限定コンテンツを発信でき、ファンとの直接的なつながりを深める場となっている。
近年では海外ユーザーの急増が顕著で、2023年時点で全体の40%だった海外比率は、2025年には50%を超え、700万人に達した。日本語以外の言語設定を持つユーザーが国内の650万人を上回る形となっており、特に英語話者と韓国語話者の増加が目立つ。英語話者のクリエイター数は過去5年で2.3倍、韓国語話者のユーザー数は2.2倍、支援金額は5.3倍と、各指標で大きく成長している。また、国内クリエイターを支援するファンの約4割が海外ユーザーとなっており、海外からの支援金額は過去5年間で約4倍に増加した。
活動カテゴリの面でも多様化が進んでいる。2024年8月に導入されたカテゴリ設定機能により、クリエイターは自身の活動ジャンルを16種類から選択できるようになった。従来はイラストやマンガ、VTuberなどのカテゴリが主流だったが、近年では「ハンドメイド・グッズ」「声優・歌手」「音楽」「ソフトウェア・ハードウェア」「絵画・写真・アート」といったジャンルで新規登録者が急増。ぬいぐるみ制作や音楽配信補助ツール、Webサービス開発など、多様な創作活動が展開されている。
また、FANBOXクリエイターがコンテンツを販売できる「FANBOXプリント」も順調に成長している。2024年12月の正式リリース以降、毎月300人以上のクリエイターが新規登録しており、全国47都道府県にある1万5000店舗以上のコンビニ(ローソン、ファミリーマート、ミニストップ)でプリント商品が販売されている。これまでに購入されたプリントの総面積は25メートルプール約20個分に相当するという。2025年2月には、人気ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」とのコラボ企画も実施され、通常は禁止されている二次創作商品の販売を特別に許可。売上の一部を刀剣文化活動に寄付するなど、新たな取り組みも展開された。
さらに、ユーザーの要望に応える形で、今後は「Discord連携機能」の実装も予定している。この機能により、クリエイターとファン、またファン同士の交流をさらに活性化させることが期待される。
7周年を記念したキャンペーンも開始されており、pixivの関連サービスであるBOOTHの「シークレット公開機能」を30日間無料で試せるほか、支援者限定の投稿を行ったクリエイターの中から、支援者が50人以上いる場合にpixivFACTORYで使用できる5000円分のクーポンが提供される。キャンペーンの開催期間は2025年4月25日13時から5月18日23時59分まで。
8年目に突入するpixivFANBOXは、今後もユーザーが安心して創作活動を楽しめる環境を整備し、さらなる機能改善と新企画の展開を予定している。クリエイターとファンが支え合いながら、互いの人生を豊かにしていくプラットフォームとして、pixivFANBOXの進化は続いていく。