株式会社MediBang(本社:東京都渋谷区、代表取締役:高島秀行)は、2025年4月22日より、同社が開発するイラスト・マンガ制作ソフト『MediBang Paint for Desktop』をMicrosoft Storeにて販売開始した。これまでSteamなどを通じて提供されてきた本製品が、Microsoft Storeでも入手可能となったことで、より多くのWindowsユーザーにとって利便性の高い入手手段が加わった形だ。

『MediBang Paint for Desktop』は、全世界で1億ダウンロードを突破した『MediBang Paint』シリーズのPC版にあたるもので、イラストやマンガ制作に必要な機能が数多く搭載されている。今回販売されたMicrosoft Store版は、税込4,950円の買い切り形式で提供されており、既存のSteam版と内容は同一である。そのため、既にSteam版を購入済みのユーザーは重複購入に注意する必要がある。

本ソフトには、MediBang Premium加入者限定だった1,000種類以上のブラシやトーン、フォントなどの素材が最初から含まれており、追加料金なしで利用可能となっている。これにより、幅広い表現が可能となり、創作の自由度が大きく向上する。

また、作品の雰囲気を手軽に変更できるグラデーションマップ機能も搭載されており、20種類以上のプリセットから色合いを選ぶことで、暖色系の温かみある印象から寒色系のクールな雰囲気まで自在に演出できる。さらに、モノクロ作品をフルカラーに変換することも可能で、線画や背景の色を自由に調整することで、モノクロ作品に新たな魅力を加えることができる。

アニメーション制作機能も充実しており、前後のフレームを透かして表示する「オニオンスキン」機能により、キャラクターの動きやシーンの変化を滑らかに描写できる。完成したアニメーションはGIFやMP4形式で出力可能で、SNSや動画投稿サイトなどへの公開もスムーズに行える。

さらに、制作環境への配慮として、ポップアップ広告や通知をすべて非表示にできる仕様となっており、作業中の集中力を妨げることなく、クリエイティブな作業に没頭できるストレスフリーな環境が整っている。

MediBangは「世界中の誰でもクリエイターに」という理念のもと、『MediBang Paint』シリーズをはじめ、イラスト・マンガ投稿サイト『ART street』、集英社との共同開発による『ジャンプPAINT』など、創作活動を支援する多彩なサービスを展開している。今回のMicrosoft Store対応は、こうした同社の取り組みの一環として、多くのユーザーにとってよりアクセスしやすい環境を提供するものといえる。