note株式会社は4月22日、日本最大級の創作コンテスト「創作大賞2025」の作品募集を開始した。未来の才能あるクリエイターを発掘し、書籍化・映像化などのチャンスを提供することを目的に開催される本コンテストは、今回で4回目を迎える。

今年の特徴は、参加メディアが過去最多の38社に拡大した点だ。KADOKAWAや講談社、集英社、テレビ東京、朝日新聞出版など、多くの有力媒体が参加し、各社の編集者が優秀作品の選出とデビュー支援を行う。また、noteと共同で運営される物語投稿サイト「Tales(テイルズ)」との共催により、作品応募のハードルも一層下がった。

募集部門は、前回と同様に12部門。漫画原作部門を「エンタメ原作部門」へ、レシピ部門を「フード部門」へと名称を変更し、映像作品やエッセイなども広く受け付ける。noteおよびTalesの両方からの応募が可能となり、投稿の自由度が増している。

これまでの創作大賞では、累計10万件を超える応募があり、18作品が書籍化や映像化、連載化を実現。代表作には『私の死体を探してください。』(星月渉/映像化)や『女王のトランク』(北森サイ/書籍化)などがある。

創作大賞の背景には、急成長を続ける国内ネットコンテンツ市場がある。一般財団法人デジタルコンテンツ協会によると、同市場はこの5年間で約1.6倍に拡大。作品の書籍化や映像化が、プロの創作者として生活していくための重要なステップになりつつある。

応募期間は7月22日まで。優秀作品には、参加メディアによるメディア賞(賞金10万円)のほか、note賞、読者賞、入選などが用意されている。作品はWeb掲載や書籍化、さらには映像・舞台化へと展開される可能性もある。

なお、応募希望者向けの説明会や創作イベントも開催予定。4月29日には『冴えない彼女の育てかた』の原作で知られる丸戸史明氏を招いた公開編集会議も予定されている。

コンテストの詳細や応募方法は、noteの特設サイト(https://note.com/creative-award)で確認できる。創作に情熱を注ぐすべての人にとって、夢の扉を開くチャンスとなりそうだ。