ユニークキャリア株式会社は、男女1,223人を対象に「転職エージェントを利用して転職した人の割合に関する調査」を実施。その結果を発表した。

【調査の概要】
・調査対象:実際に転職エージェントを利用した男女1,223人
・調査期間:2023年04月03日 ~ 2023年04月13日
・調査機関:ユニークキャリア株式会社
・調査方法:Freeasyを使用したインターネット調査

転職エージェントを利用して転職活動をした人の割合は25%

転職の際に転職エージェントを利用したかどうかを5,125人の転職者に訊いたところ、転職エージェントを利用したと回答した人の割合は25%だった。以下では、転職エージェントを利用した人に対象を絞り、その理由について解説する。

転職エージェントを利用した理由の約7割は「求人数が多そうだから」

1,223人を対象に転職エージェントを利用した理由を訊いたところ、約7割が「求人数が多そうだから」と回答した。

転職の肝は豊富な求人情報であることが伺える。

他には「評判・口コミがよかったから」「広告などで認知していたから」という理由が続いた。事前に知っている情報が多い転職エージェントを選ぶ人が多いようだ。

1位:求人数が多そうだから

1位は「求人数が多そうだから」という理由で、回答したのは855人だった。求人数が多いことで転職先の選択肢が広がることに、メリットを感じている人が多いといえる。また、転職エージェントでしか取扱いのない求人情報を求めて、利用する人が多いことが推測できる。

2位:評判・口コミが良かったから

2位は「評判・口コミが良かったか」という理由で、435人が回答。転職エージェントは無料で使えるが、商品を購入する時のように「第三者の評価」を重視する傾向にあることがわかる。「信頼できるエージェントを利用したい」と考える人が多いのであろう。

3位:広告などで認知していたから

3位は「広告などで認知していたから」という理由で、318人が回答した。大手の転職エージェントは、テレビCMやネット広告で目に触れる機会も多い。転職しようと思った時に、頭に浮かびやすいことが考えられる。

約4割の方が転職エージェントを利用して年収アップ【100万円以上も】

実際に転職エージェントを利用して、「年収が上がった」と答えた人の割合は全体の37.5%だった。一方、下がった人の割合は17.5%、変わらなかった人の割合が44.7%という結果となった。さらに、年収が上がった人を対象に、年収の増加幅を訊いたところ、約半数が50万円以上アップしたことがわかった。

1位:0~50万円アップ

1位は「0~50万円アップ」が180人で最も多かった。現職のスキルを活かした転職はもちろん、異業種への転職でも年収が上がるパターンが考えられる。転職エージェントで、複数の求人を比較できることが強みとなるだろう。

2位:51~100万円アップ

2位は「51~100万円アップ」で152人だった。年収が上がった人の半数以上が50万円以上の増加幅となっている。転職エージェントをうまく活用すれば、年収アップを図ることが可能だと言える。

3位:101~150万円アップ

3位は「101~150万円アップ」で78人だった。100万円以上年収が上がった人も少なくないことがわかった。転職の理由は様々だが、年収アップを望む人は多いはずだ。転職エージェントを利用して、前職よりも条件のよい求人が見つかった例だと言える。

約5割ほどが異業種・異職種に転職【興味ある方必見】

転職した人の中で、異業種・異職種に転職した人は全体の46.6%と、ほぼ半数である。異業種・異職種への転職で、転職エージェントを利用した人を対象に、利用した理由を訊いたところ、以下の理由があげられた。

求人数が多いから

まず、「求人数が多いから」という理由だ。全体へのアンケート結果と同じ理由があがっている。転職エージェントが所有する求人情報を求めている人が多いことがわかる。

口コミが多くて情報収集しやすいから

次にあがったのが、「口コミが多くて情報収集しやすいから」という理由だ。異業種・異職種ほど、自分の持っている情報は少ないことが考えられる。職場の雰囲気や実態を知るためには、実際に経験した人の口コミが有効だと言える。

的確なアドバイスがもらえるから・個別相談しやすいから

「的確なアドバイスがもらえるから・個別相談しやすいから」という理由もあがっている。異業種・異職種への転職では、分からないことが多いと推測される。個別に相談できるシステムは、転職が不安な人にとって心強いものとなるだろう。

自分で仕事を探すのが大変だから

「自分で仕事を探すのが大変だから」という理由もあげられている。現職で働きながら転職活動をする人も多い。そこで、条件に合わせて職場を紹介してくれる転職エージェントの制度を活用する人が多いと考えられる。

転職エージェントの利用数は2社がちょうど良いという人が4割強

転職エージェントを利用した1175人を対象に、エージェントの利用数を訊いたところ、2社がちょうど良いと答えた人の割合が4割強だった。複数利用することで、転職エージェントごとにもつ強みを活かすことができる。一方、利用するエージェントは少なくてよいと考える人が多いことがわかった。

1位:2社がちょうど良い

1位は「2社がちょうど良い」で、43.9%だった。「たくさん利用するのは大変だが、1社だと不安だ」という場合が考えられる。2社の良いところどりをすることが転職活動に有効だと推測できる。

2位:1社で十分

2位は「1社で十分」で30.3%だった。忙しい人が複数の転職エージェントを使い分けるのは、ややハードルが高い。自分に合う転職エージェントが見つかれば、1社で十分と考えられる。

3位:3社がちょうど良い 24.5%

3位は「3社がちょうど良い」で24.5%だった。希望の職種や条件によっては、求人がなかなか見つからないこともある。複数の転職エージェントを利用することで、求人の選択肢を広げられることが期待できる。

転職活動の期間は2〜3ヶ月未満がちょうど良いという人が4割弱

転職活動をした1175人に、ちょうど良いと感じる期間を訊いたところ、4割弱の人が「2~3ヶ月未満」がちょうど良いと回答した。次に多かったのが「1~2ヶ月未満」で3割近くにのぼっている。短期間で転職活動をする人が多いことがわかった。

<8割以上もの人が 1ヶ月未満で転職して満足している>

転職期間が1ヶ月未満の人に絞り、「転職を急いで良かったか」を訊いたところ、48.2%が良かった、34.5%がどちらかというと良かったと回答している。満足する人が8割を超える一方、「どちらかというと後悔した人」が10.8%、「後悔した人」が6.5%だった。後悔した人を対象にしたアンケートでは、以下の理由が挙げられている。

1位:入社してみると思っていたのと雰囲気が違う職場だったから:10人
2位:業務時間に関する条件が、聞いていたものと実際のものに乖離があったから(残業が多いなど):5人
2位:転職してから、自分がやりたい仕事ではないと感じたから:5人

いずれも、転職前と転職後で思っていた職場と違っていたことが主な原因となっている。急いで転職することで、見逃しがちな職場の雰囲気や細かい労働条件、また自分に合っているかどうかをよく確認することが重要だと言える。

転職エージェントからの連絡は数日に1回がちょうど良いと感じる人が約4割

転職エージェントからの連絡頻度についてアンケート調査をしたところ、数日に1回がちょうど良いと感じる人が最も多く、約4割だった。転職エージェントに対して、電話がしつこいと感じる人がいることがわかっている。ちょうどよい頻度について、表のような結果となった。

1位:数日に1回 

1位は「数日に1回」の36.4%だった。進捗状況確認の連絡は、数日に1回がちょうどよいと考える人が最も多かった。自分でも転職活動を進めたり、考えたりする時間が必要な場合にちょうど良いと考えられる。

2位:1日に1回 

2位は「1日に1回」で22.3%だった。転職を急ぎたい場合には、連絡を密に取ることで転職活動をスムーズに進めて行くことが重要となる。日々入れ替わる情報を得るために毎日連絡を取りたいという人も多いと推測できる。

3位:1週間に1回

3位は「1週間に1回」の20.3%だった。2位とは反対に、ゆっくり転職先を探したい場合は、1週間に1回の連絡で十分と考える人が多いと推測できる。転職エージェントに求めるサポートによって、ちょうど良いと感じる連絡の頻度は変わってくることが考えられる。

まとめ

転職エージェントのもつ豊富な求人情報を有効活用して、短い期間で転職活動をする人が多いことがわかった。転職期間は2~3ヶ月未満がちょうどよいという人が多いが、1ヶ月未満で転職した人のうち8割以上が満足と答えている。また、転職エージェントを利用した人の中で年収が上がった人は約4割で、100万円以上アップした人も少なくない。以上の情報を、転職活動を成功させるヒントにしてほしい。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000068054.html