暮らしの「まよい」を解決する情報メディア「イーデス」にて、18歳〜26歳の「Z世代」と、43歳〜59歳の「X世代」に、お金に関する意識調査を実施しました。
世代ごとのお金の使い道や、大切にしている価値観の傾向が明らかになりました。

調査概要:
期間:Z世代:2023年3月6日、X世代:2023年3月3日
調査委託先:株式会社ジャストシステム(Fastask)
調査対象:18歳~59歳の男女
サンプル数:Z世代:518名、X世代:489名
調査方法:Z世代:518名、X世代:489名

調査サマリー

Z世代・X世代ともに「自分の趣味や友人との楽しみにお金を使う」人が多い結果に
Z世代は友人との交際にはお金をかけずに楽しめると考えているが、X世代はお金がかかると考えている
タイパ(タイムパフォーマンス)、コスパ(コストパフォーマンス)を気にする人は、Z世代に多い
Z世代の48%は貯金のみを行っており、投資をしている人は28%にとどまる
Z世代の貯金・投資の目的は「欲しいものを買うため」が45%と短期的な目的が多い

自分や友人との楽しみにお金をよく使うZ世代・X世代

まずは、Z世代やX世代がどんなことにお金を使いたいと考えているのかを聞いた。すると、Z世代の上位5項目は「旅行・観光(48%)」「ファッション(45%)」「外食(41%)「友人との交際費(36%)」「美容(35%)」という結果に。そしてX世代の上位5項目は「旅行・観光(59%)」「外食(47%)」「ファッション(30%)」「友人との交際費(27%)」「投資(27%)」「映画/映画鑑賞(26%)」という結果になった。

どちらの世代も、旅行やファッション、外食、そして友人との交際費という、自分や友人との楽しみにお金を使っていることがわかった。また、Z世代の6位にランクインした「推し活(26%)」は、X世代では6%にとどまり、Z世代ならではのお金の使い道といえる。一方、X世代には「投資(27%)」という使い道もランクインしました。年齢を重ねることで、お金を増やすことにも興味を持つようになったと考えられる。

「人付き合い」にお金がかかると考えるX世代と、かからないと考えるZ世代

続いて、それぞれの世代に「お金をかけなくても楽しめること」について聞いた。すると、Z世代では「音楽鑑賞(23%)」「ゲーム(20%)」「友人との交際費(19%)」「特にない(19%)」「漫画・読書(16%)」が上位5項目を占める結果に。一方でX世代では「特にない(27%)」「音楽鑑賞(23%)」「漫画・読書(17%)」「スポーツ(17%)ゲーム(15%)」が上位5項目を占めていた。

音楽鑑賞やゲーム、漫画・読書などは、低価格で楽しめるという認識で一致しているようだが、友人との交際費にお金をかけるかどうかが世代によって分かれた。X世代のほうが、人付き合いにはお金がかかるという認識が強いのかもしれない。

「タイパ」や「コスパ」をより意識するのは、Z世代

続いて、趣味に対して「タイパ(タイムパフォーマンス)」や「コスパ(コストパフォーマンス)」を意識するのか、という質問を実施。

まずZ世代では「コスパを意識する(30%)」「どちらも意識する(22%)」「タイパを意識する(14%)」の順で多く、タイパもコスパもしっかりと意識する傾向が見られた。
Z世代ではSNSや無料漫画、スマホゲームなどの無料コンテンツを楽しむ方が多い分、コスパだけでなくタイパへの意識も高いと考えられる。

一方でX世代では「コスパを意識する(27%)」「どちらも意識する(27%)」「どちらも意識しない(25%)」という順に。どちらかというとX世代ではZ世代に比べ、コスパやタイパを意識しない層が比較的多いといえる。

そして、「どちらも意識する・タイパを意識する」と回答した方に、どういうシーンでタイパを意識するのか、という質問も実施。するとZ世代では「旅行・観光(41%)」「友人との交際費(29%)」「外食(26%)」、X世代では「旅行・観光(42%)」「外食(24%)」「映画/動画鑑賞(17%)」という結果でした。Z世代は友人との時間にも、タイパという考えを持ち込む傾向があるようだ。

さらに、「どちらも意識する・コスパを意識する」と回答した方に、どういうシーンでコスパを意識するのか、という質問を実施。その結果、Z世代では「ファッション(45%)」「外食(40%)」「旅行・観光(33%)」、X世代では「外食(53%)」「旅行・観光(48%)」「ファッション(29%)」の順に多い結果になった。

項目は共通しているものの、Z世代ではファッション、X世代では外食が、特にコストを削減できる項目だという認識が強いようだ。Z世代では最近流行している『SHEIN』などファストファッションの選択肢が多いことも、この回答を後押ししているのではないだろうか。

Z世代よりもX世代のほうが「投資を行っている」

最後に、お金に関してさらに深掘りするために、「貯金や投資は行っているのか」、また「行っている場合、どういった目的で実施しているのか」について聞いた。まずZ世代では「貯金のみしている(48%)」「どちらもしていない(24%)」「どちらもしている(16%)」の順で多い結果に。Z世代では貯金のみしている人が48%と、半数近くを占めた。

一方でX世代では「貯金のみしている(35%)」「どちらもしている(30%)」「どちらもしていない(26%)」と、貯金と投資のどちらも実施している割合がZ世代よりも高い結果になった。また、「投資のみしている」と「どちらもしている」を合わせた”投資をしている人”の割合は、Z世代では28%に留まったが、X世代では39%に上る。年齢が上がるにつれ、投資をしている人の割合が高まるといえる。

投資や貯金の目的を聞いたところ、Z世代は「欲しいものを買う(44.5%)」「旅行資金(30.2%)」「老後資金(29.7%)」の順で、X世代では「老後資金(57.9%)」「欲しいものを買う(27.1%)」「特に考えていない(25.8%)」の順で多くなっていた。

Z世代という比較的若い世代でも老後資金への備えを一定数意識しているものの、欲しいものや旅行などを目的として貯金や投資を行っている人も見受けられる。
よって、貯金や投資の期間は比較的短いと考えられる。

一方でX世代になると、老後資金への意識がより一層高まり、57.9%と半数以上を占めた。この先の老後に向けて、長期的に貯金や投資をする人も多い印象だ。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002294.000001348.html