新型コロナウイルスの影響で、当社でもリモートワークの導入(以下:リモワ)、フレックス制度(以下:フレックス)の活用が進みました。

これらを積極的に取り入れ、業務に取り組む当社社員の仕事内容・在宅作業環境について話を聞く、こちらの企画。シリーズ第二弾です。

今回、話を聞いたのはプロフェッショナルエデュケーションセンター(以下:PEC)の神田。プロフェッショナル向けカリキュラム開発・各教育機関へプロフェッショナルを講師として送るサービスを担当しています。

  • 株式会社クリーク・アンド・リバー社(以下:C&R社)でのご就業に関心のある方におすすめの記事です。
  • C&R社員の業務内容と在宅勤務時のオン・オフのエピソードを聞きました。
株式会社クリーク・アンド・リバー社
PEC
神田 雅章 (かんだ・まさあき)
エージェント。1978年東京都生まれ。大学卒業後2001年に新卒入社。広告物のグラフィックデザイナーや遊技機液晶のCGデザイナー等のエージェントを経験し、2014年から現職。講師・教員のエージェントや教育研修の企画・運営等を担当。

──C&R社での仕事内容を教えてください。

PECにて、➀プロフェッショナル向けの教育・研修サービスの企画・カリキュラム開発・運営・実施業務➁各種学校・教育機関に向けたカリキュラムのアドバイスやプロフェッショナルを講師として紹介するなどのサービスを担当しています。

➀は、プロフェッショナルにスキルアップとキャリアチェンジのための教育機会を提供する目的で、各種Webinarやオンライン講座を企画・実施しております。

現在は建築業界CAD(※CADはcomputer-aided designの略で、コンピューターで設計したり、図面を引いたりするものです。)経験者向けのBIM講座や、社内ゲームスタジオ向けのキャリアデザイン研修などがメインです。

➁では、50名ほどのプロフェッショナルを専門学校等へ紹介し、仕事の現場で必要なスキルを教える非常勤講師として、教壇に立っていただくための、サポートをしています。

C&R社 PEC
家ではこのデスクで仕事をしている。

──➀の業務で大変なことなどありますか?

業務で大変なことは、「確実に就業につなげることができる教育」を模索し続ける部分です。やはり100%就業につながるというのは難しいです。

求人情報の収集や受講者情報の提供などのAGとの連携面でも、やはり受講生の方も様々なお考えがあります。

なにがなんでも就業したいという方ばかりではありません。我々としては、なんとかお仕事につながる教育を考えながら、試行錯誤しています。

──PECはどういった社員(特性や特質、向いている人など)の方が働いているのでしょうか?

PECで働いている人は、教育学部出身者や、専門学校・職業訓練校等でティーチングアシスタントをしていた経験がある人達で構成されています。

私は教育学部出身ですが、実際に先生をした経験があるわけでもないので、それがそれほど重要な経験だと思っていませんでした。

ですが、20年前に学んだ教育学のかすかな記憶が、カリキュラム企画などに役立っていることを最近になって改めて感じる部分がありました。

プロフェッショナルが講師として、プロフェッショナルの立場で教えるという企画がほとんどです。

高い実務スキルをもった彼らに、ほんの少しの教育学の「教える」というエッセンスを提供してあげられると、良い講座になることがあります。

結局全てが繋がっていくというか、すべて繋げないと良い仕事はできないんだなぁと思いました。

それは就業を目指す受講生の方にも「これはあまり身になっていない」とか、「ちょっとかじっただけだから」と話す方もいらっしゃいます。

その際は「ご自身の経験を自ら捨ててしまうのではなく、あなたの全ての経験を繋げて、次の仕事に向かうことができたらいいですね」とお伝えするようにしています。

──PECは今社員の方は何名、いらっしゃいますか?皆さんそれぞれ役割は異なるのでしょうか?

現在4名です。私が➀➁を両方やっていて、他メンバーはそれぞれ手分けをしてやっているという感じです。

──これまでにどの領域のプロフェッショナルの方がいらっしゃいましたか?

ゲーム業界(プログラマー・プランナー・CGデザイナー)、アニメ・マンガ・イラスト業界(イラストレーター・マンガ家・マンガ編集者)、映像業界(TVディレクター・カメラマン・YouTuber)、Web・広告業界(WebデザイナーWebディレクター・グラフィックデザイナー)等です。

──リモワ/フレックスはどれぐらいの頻度で活用していますか。

隔週1回の出社日の他、必要に応じて月4~5日程度の顧客訪問があります。それ以外と考えると、月の60~70%は在宅勤務ですね。

C&R社 PEC
在宅勤務時はフレックス制度を活用して、30分~1時間の前倒し勤務をしていますよ。

通勤がないので朝はゆっくり準備して、無理なく始業時間を早めることができるようになりました。結果、仕事を早めに切り上げて、夕方をプライベートの時間に充てることができています。

──当初導入するにあたって、業務上での不安はありませんでしたか。

従来は営業として足を運び、顧客やプロフェッショナルとの接点を増やすことが是とされてきた社風でした。

私自身も顧客との打ち合わせ等、かなりの頻度で対面の必要があるのではと考えていました。

しかし顧客側を含めて、予想以上にオンラインへのニーズと理解が進んだことで、在宅勤務比率が増えました。

また、弊社の社内システムのペーパーレス化が十分ではないことから、書類や捺印に関連する出社が頻繁に必要になると思っていましたが、こちらも徐々に対応が進んで、現在は前述のようになっています。

──業務上での不安はどのように解消していったのでしょうか?

出社していれば、簡単にできる部署内のちょっとした確認や情報交換が、スムーズにいかなくなることが不安でした。

個人的には、文面のみでのやり取りに苦手意識があったので、躊躇せずに電話しようと決めていました。

周囲に迷惑をかけてしまっているかもしれませんが、ちょっと聞きたいこともスムーズにやりとりできていると思います。

──プライベートが充実するなどといったエピソードがあれば教えてください例えば、通勤時間を好きなアイドルのライブ視聴に充てれるようになった等。

浮いた通勤時間を趣味の時間に充てられるようになりました。

ほとんど起動していなかったゲームを久々にプレイしたり、平日夕方のアイドル/オンラインイベントを視聴することができるようになりました。

従来定時が18:30だったため、18:00~や19:00~のアイドルイベントに参加したり、配信イベントをリアルタイム視聴できるのは本当に嬉しいです。

これまでは夕食の時間が早くても20:00過ぎだったのが、かなり早まったので、ダイエット効果もあることを期待しました。

しかし食べる量は変わっていませんし、家からでなくなった分、運動不足で太る一方です(苦笑)。

──アイドルイベントに参加しているとのことですが、今推しているアイドルを教えてください。

今推しているのは、Ange☆Reve(通称:あんじゅれ)の権田夏海(ごんだなつみ)さんです。サイトTOP画像の一番右の子です。

デビュー直後から9年7か月推してますが、つい最近、9月で卒業することが発表されてから、かなり意気阻喪しています…。

自分はアイドルの楽曲における「コール」が大好きで、音楽のことは全然ど素人ですけど、古来人類は演奏したり・歌ったり・踊ったり・フロアでアガったりと、さまざまな音楽の楽しみ方をしてきたと思うんです。

ステージ上の歌詞と楽曲と歌とダンスと、そこに観客側のコールが合わさって一つの音楽体験を形作る、それはステージだけが強すぎても、客席だけのテンションでも、最高のライブにならない、というのが結構独特な文化なんじゃないかと思います。

ロックコンサートとも似ているけどちょっと違う部分もあって。だからコールして、声をあげながら応援するのが好きです。

C&R社 PEC
©ArcJewel

権田さんは、ステージから届けようとする熱量が強くて、客席からもかなり熱量をもって押し返さないと僕の理想のアイドルライブにならないところが大好きです。

その一方、しっかり表情や指先・髪の毛まで駆使してダンスを表現してくれて、「ああ、この曲のこの部分で、こんな表現をしていたんだ」とか、どれだけ見ても発見があって、見飽きることのないアイドルです。

これまで見せてくれたステージや思い出、あと今プライベートの友達はほとんど権田さんが出会わせてくれたファン仲間なので、なんの不満もなく、本当に今までありがとうございました、という思いです。

ただ、一つだけわがままを言うなら、今はコロナ感染対策で歓声やコールができない状況なので、無言で送り出さなければいけないということだけが、本当に心残りです。

──権田さんのチーム卒業は悲しいですが、これからも”推し活”頑張ってくださいね!この度は、ありがとうございました。

インタビュー・テキスト:田中 祥子/撮影:神田雅章 /企画・編集:田中 祥子(CREATIVE VILLAGE編集部)